会津耶麻郡 針生の庄を訪ねて

2009年4月5日 父と 福島県 耶麻郡 針生の庄を訪ねた。    


まず 喜多方から北上して 熱塩温泉をめざす。
どなたかのブログで 熱塩温泉近くの 針生の館跡?の 竹藪の写真が出ていて
それだけを 頼りに。

示現寺という お寺があった。  平安初期に空海が建立したとも 言われているらしい。
大浦信行監督の 日本心中の映画の中と 同じ格好で 黙々と 歩く 父。

寺のふもとの 雑貨屋さんで おばあちゃんに 針生の庄は どこかと 聞くと
夢の森へ 行ってみろ という。

夢の森とは なんぞや・・・・・・ 









ここ↓  ゲートボール場のことでした。(笑)

このへんに 針生部落はないかと 聞くと オラ針生だよ おらも針生。 と 続々。(笑)
ゲーム中なのに 一人が 車で 案内してくれることに。(感謝感謝)

 おお 標識も → 針生だ!

バス停も 針生だ!
 ここらが 針生部落らしい。


 なんの御用でしょうか。

 94才の ばあさまなら 知っているんでねぇかと
 佐原さんの お宅へ 案内された。

 脈絡もわからず 置いていかれた 佐原さんの息子さんは
 神奈川 湘南から お母さんの介護に通ってらっしゃるとか。

 変な客で 申し訳ない。
  
94才の おばあちゃんは 佐原千代さん。 過去帳を出してくださり、 親戚の 渡辺さんなら
知ってるんじゃないかと 電話かけて 手配してくださった。
                                                                          
                                                              


佐原家は
三浦半島 佐原家の 血筋らしい。
佐原義連(よしつら)かな? 

94才の 千代おばあちゃん、 佐原さん、 
鶴瓶の家族に乾杯! みたいに いきなり お邪魔して すみませんでした。 
ご親切に 感謝しています。    今もお元気で いらっしゃるでしょうか・・・・













おばあちゃんが 電話してくださった 渡辺さんのお宅でも 
鶴瓶みたいに 上がり込んで
お話を伺い 美味しいお菓子 会津の天神さま まで ご馳走になりました。 ご馳走さまでした!
なぜか (シロクママジック?) この時の インタビュー 抹消されて 記録ないので トホホ
再現できなくて ごめんなさい。





この写真の場所が たぶん 芦名氏から別れた 針生盛幸の館? が あった場所らしい。 
伊達政宗が攻めてくるまでは 針生の先祖は ここに住んでいた!
のですね。

以下は なぜここに 来たかの 父の話。(2008年8月)

  あのねぇ、平家の一族だけど、早くから関東に来て頼朝に仕えたのが(佐原義連)
 三浦半島の     芦名の庄をもらって 芦名を名乗ったんだ。

 それが義経征伐の時に手柄を立てて、会津若松にかなり大きな戦国大名として封じられた。

 その芦名家13代だかの当主に(たぶん芦名盛滋)  男の子が生まれなかったの。
 それで弟に家督を譲って、会津若松のちょっと北の 針生の庄というところに引きこもったんだね。
  
 ところが40過ぎて、たぶん正妻の子供じゃないんだろうけど、男の子が生まれたんだね。(笑)
 
 そこで芦名別家針生家というものを立てて 相続した。 (たぶん針生盛幸) 
 
  ところが米沢で育った伊達政宗が、
 
芦名家は相続をめぐって絶えず揉めてるというので、 会津に攻め込んで 芦名家を
滅ぼした。
    
   芦名と針生家は 常陸(茨城)に逃れている時に、
  伊達政宗は 幼なじみだった針生清信盛信?) に 使者を送って おれに仕えないかと。
   で仕えるってことで。

  その時 岩手県岩で山にいた伊達政宗は、針生清信を 岩手県水沢に封じた。
  水沢の灌漑のために堰などを作って、針生堰というのがある。

 これは 100才になる針生おばあちゃん(切田という家に嫁いだので切田さん)が書いた
 針生家の歴史に関する本を もとにしているらしいが 
 父の話は 力強く語る時でも いい加減なことがあるので(笑)
 只今 私なりに ウラを調査中。  史実が整理されたら いつか 書くね。 
 
 思い当たるのは、秋田の角館の武家屋敷を廻ってたら 針生っていう武家があってさ、
そこに 会津の芦名藩が滅びた後に、この針生家は
秋田の佐竹家に士官を求めて来て採用されたって 
書いてあった。
 
 父は母と 何かの折に 秋田角館の針生屋敷
 福島県檜枝岐近くの針生村(5万図の地図にある針生はこっち)は
 すでに 訪ねたらしい。

  人って なぜか 自分のルーツを 辿りたくなるのねぇ。 

  私は いつものように 父の話は 聞き流して 書類の片付けをしていたので
 聞き手は うちの歴男氏。 

      ねも  佐竹が秋田に移ったのは、関ヶ原の後ですか?
      一郎  う〜んと・・、いや関ヶ原の前だなぁ・・・・
      ねも  佐竹は 関ヶ原の前は 常陸が領地ですよ。
        関ヶ原の戦いで 佐竹は 家康側につかなかったので 秋田に 移封される。 
        だから 関ヶ原の後なら わかりますが・・・
           一郎  でも伊達政宗は・・・ そうか 関ヶ原にかかる可能性はあるね。

     
      そしたらこないだ女房のちょうど3回忌の日に、仙台から嫁も来てたんだけど、
   「100才の針生というおばあちゃんから電話が来てます」って。(笑)
   100才になっても健在なんだ。

  そのおばあちゃんが言うことには、
  「このへんの男たちもみんなそうだから、あんたもオシッコちびるでしょう?私は知ってんだから。」    「で、そのオシッコちびった下着をどうするの?
      まさか若い嫁さんに洗わせてるんじゃないでしょうね。」

   「いや、そんなことはない。自分で洗濯機に入れて洗ってますよ。」
   「そーいうことがあるから再婚しなさい! もう今水沢でも探してるんだ。」 というわけでさ。

   まあ、あまりうるさいから「じゃあ、それも一つの考えるかな〜」って言ったんだけど。
   めんどくさい。
   そんな水沢あたりで、全然違う生活してた人と気持ちも通わないで一緒になったって、
   そんな再婚なんてしたくないから。

  父の話は なぜかいつも 下世話な方に流れるので、 
 いい加減に聞いてる 聞き手には 主題がなんであったのか わからなくなり  
 (これって 私に遺伝してるかも。 爆)
 なぜか 後半の方が 記憶に残る。(笑)  この話を 聞いた方は多いと思う。
 

  というわけで じゃあ その針生の庄に行こう! となった次第である。


 ほんとは その後 父の不治の病(儲かる?話に投資して大損する病)が エスカレートし 
  同級生がやってる 霞ヶ関弁護士事務所に連れて行ったり  私が怒り心頭
  旅行そのものも 取りやめる!って なったのだが ・・・・・
  まあ 今思えば あのとき 私がカームダウンして 行っておいてよかった。 かも。(笑) 



附記
 丸木美術館で 開催中の 針生一郎追悼展、
同時開催の チェルノブイリから見えるもの 貝原浩『風しもの村 チェイルノブイリスケッチ』展が評判で、
6月25日(土)まで 会期延長になりました!
現代美術の 圧倒的な勢いと 伴走した 評論家の幸運を 感じる展示です。
原爆の図の展示とともに ぜひ 見ていただきたいです。

http://www.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2011/2011cherno.html#hariu
 






| 明滅 | 23:56 | comments(3) | trackbacks(2) |

風が吹く♪

2009年4月 父と 福島県 耶麻郡 針生の庄を訪ねる前日 会津東山温泉に泊まった。
そこで 飲んだのが このお酒 

風が吹く   







その時は 父が自分の姓針生のルーツを辿る旅の アッシーを勤めただけで、
私自身には 旅の動機が あまりなかったし、
ただ 風が吹く という ネーミングが 気に入って この酒を 選んだのだが・・・

311以来 フクシマフクシマと
福島= 吹くシマ 風が吹く国妄想に 取り憑かれている
今から思えば・・・・  

ちょっと〜 シナリオ できすぎ じゃない〜?(笑)
誰が仕掛けたのか (シロクママジック?) あまりに巧妙な伏線に ちょっとびびる。 


東北のお酒を 買って支援しなきゃと 福島からのお取り寄せしようと ネットで調べたら

あったあった 福島 会津美里町の白井酒造
宮川屋 萬代芳―純米の火入れをしない生のもの が 「風が吹く」 らしい。

お米は、自然農法風の会の 有機農法コシヒカリ。

風が吹く の ネーミングは 
「一面に広がる 田園風景の中を 秋のそよ風がくるっと舞い、
黄金色に たわわに実った稲穂が うれしそうに揺れている、そんな風景」から つけたとのこと。

金属精錬 鉄作りとは 関係ないみたいデスね〜〜。(笑)

さて 福島から お取り寄せしようと思ったら

あれれ? 印西市大森って うちのすぐそば 木下(きおろし)の 酒店で 売っている!

なべだな酒店
あ 小林在住 高校同級生のイトーくんが 獺祭売ってるって 言ってた店だ!

さっそく 我が家の 酒ソムリエ氏と 行ってみた。

成田街道をまっすぐ、311地震で 液状化の被害甚大だった 布佐都(ふさ、みやこ)の 
傾いた電信柱の横を通り、六軒川を渡ったあたり。 
みたらし団子がめっちゃ美味しい 久七団子の前を通って 大森に行く 踏切近く 京葉銀行の前デス。
 
酒ソムリエ氏とおばばさまは 昔 木下に住んでいたそうで、
昔は 六軒と 木下と 2つ秋祭りのある カンカンしてた大きな町だったらしい。
(カンカンした は おババさまの千葉弁 非常に栄えることデスよ。  外国語だ〜 笑) 


今は 成田方面 千葉ニュータウン方面に行く 車が通る さびれた感じの通りだが
お いかにも 酒屋らしい 店構え。



110521_1556~02_0001.jpg

小さな店だけど 日本酒 焼酎の品揃えが マニアック。
全部 酒蔵の説明や 飲み口など 丁寧に 書いてあって 楽しい♪
日本酒の季節限定 生酒も多いし 
おお! 国産ワインで 一番好きな 井筒ワインの 生しぼりもある。 (いつか飲みたいな〜)

足利のココ・ファームのワイン知ってる? 
すかさず 知り合いの カズくんが働いてる ワイナリーを 営業。(笑) 

若い! イケメンの! 若ダンナ(35才?) が 美人の奥様とがんばってる。
まだお若いのに〜 お酒のこと 蔵のこと めちゃ詳しくて 
酒ソムリエ? 同士の 酒談義が 面白い。 

どこの酒屋さんも 311地震で ウン百万 酒瓶が 割れちゃって 大変です。
がんばって 乗り切ってくださいね〜  
今週は 震災で 被災した 東北の 酒蔵を 訪ねるそうです。 
(ぎゃ せっかくのイケメンなのに 顔がブレて ごめんなさい。)

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獺祭も 色々あるよ。 なんと 浴用とか 獺祭の石鹸とかもあった! けど おととい行ったら売り切れてた。

なべだな酒店  HP     →    http://www.nabedana.com/

若ダンナの ヨロシクブログ 加齢なる一族 →  
http://ameblo.jp/sakenonabedana/entry-10906953441.html#main


1時間に2本の成田線で わざわざ買いに来る人は いないでしょうから、
風が吹く は ネットで検索して 注文してね。
福島のお酒 宮城のお酒 東北のお酒 色々 お試しください。 


風景 地名ネタは カテゴリィ明滅なんだけど〜 酒ネタは おばんのお勝手なのね。
あ 私は ぐい飲みに 1杯しか 飲んでないので ご心配なく。

Happy island 福島 = 吹くシマ フクシマの地名をめぐる 妄想は こちら。

フクシマ    http://kankarakan.jugem.jp/?eid=1055

風が吹く国  http://kankarakan.jugem.jp/?eid=1045

| おばんのお勝手 | 21:20 | comments(5) | trackbacks(1) |

風が吹く 国

私の風好きは 昔から なので
長男が生まれた時 風太 という 名前にしたくて かなり主張したが 周囲に却下された。(笑) 

風って 風来坊とか 瘋癲(フーテン)とか 
ヤクザな流れ者って イメージが 強いのねぇ・・・・

日本人の風に対する反応は、生業によってさまざまにちがっている。

縄文時代の狩猟・漁撈民、
稲作が開始された後の農民、
帆の使用を知った後の時代の漁民、
風を利用して銅や鉄などの 金属精錬に従事した人たち。

この四者には風に対する四様のの対応の仕方があり、それらを一緒に論ずることはできない。
(谷川健一 「風を利用する人びと」 民俗の思想 岩波)

猛風や強風は、野だたら と呼ばれる 原始的な製鉄方法をおこなうときに なくてはならないものであり、
鍛冶屋や鋳物師に 大変よろこばれた。


それがいつの間にか、風の神といえばめぐみの神ではなく、
農作物に被害を与える風をしずめる神とみなされるように変った。

そして今は、もっぱら風を防ぎしずめるものが風の神と理解され、
すこしもあやしまれることがなくなった。

日本民俗学もまた、農民の心情を忠実に代弁し、
風が 鍛冶やたたらの仕事をするものにとって どのような意味をもっていたかを 知ろうとはしない。
(谷川健一 『青銅の神の足跡』集英社文庫)
 
古代の鉄つくり 砂鉄から 鉄を作るタタラ 
宮崎駿アニメ 『もののけ姫』に  中世の 出雲のたたらをモデルにした 
エボシ御前 率いる 規模の大きなタタラ場 が出て来たっけ。

福島は 鉱物資源が 豊富で 
古代から 鉄や 金 銅などの 金属精錬の場が 多くあったらしい。 

「福島県の歴史」(山川出版)に 
近年、浜通り北部における 大規模な発掘調査で 大規模な古代の製鉄遺構が明らかになった。
と書いてあるので ネットで検索してみたら 

昭和50年代以降 相馬市 武井地区、金沢地区で 
7世紀後半から10世紀の 大規模な製鉄遺跡が 210も 発掘された 
という。
原子力発電所、工場建設、高速道路建設に伴う 大規模調査で 発掘されたものらしい。
 
 これらの製鉄遺跡は 海岸近くの 頂上または斜面部分 にあるものが多い。
製鉄には 原料となる 鉄鉱石 または砂鉄のほかに 
炉の材料となる粘土、 燃料となる 木炭が必要である。

福島県北部の 海岸地方には、阿武隈高地からのびてくる いくつもの丘陵が迫っており、
丘陵の基盤は 凝灰岩質の砂岩で、
製鉄の原料となった 良質の 浜砂鉄が 含有されている。

また 丘陵の林には 当時は クヌギ・ナラ・クリなどの良質の 木炭材が 豊富であった。
(福島県の歴史 山川出版社 丸井佳寿子 工藤雅樹 伊藤喜良 吉村仁作) 


そういえば 高村光太郎 智恵子抄にも 出てくる 安達太良山(アダタラ)にも 
タタラの音が 入っている!
 
月に1度は山登りをしていた 学生時代、 安達太良山に 登ったことがあるが
馬の背に 張っていたテントが、夜中に 風で吹っ飛ばされて 
命からがら 近くの小屋に 避難したことがあったっけ。

だから 
フクシマ = 風が吹く国、
       吹き(金属精錬者)が棲む国
 という妄想は
いささか 強引なこじつけ(笑)であっても  私には 妙に実感として 腑に落ちる。 

3月15日以来 何度 風の神の怒りとしか思えぬ あの放射能大拡散の 大風が吹いたことか。 

古代から 風を利用してきた民が多く住む土地なら
孫正義の 東日本ソーラーベルト構想ならぬ
浜通りウィンドベルト 風力発電大ファーム♪ 構想 

なんちゃって 誰か 出してくれないかなぁ・・・・・
 風の神も 土地の神も 納得する気がする



附記 1 
NHK ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図福島原発事故から2ヶ月 
再放送!NHK総合 明日20日木曜 深夜 1:30

録画して ぜひぜひ見てください!!

きいちゃんから 連絡もらって見たのですが 
うう 福島に残っている人たちの苦悩に 言葉がありません。

命がけで この調査をした科学者たちと 番組を作ったスタッフに 敬意を表したい。
それにしても その命がけの調査を 今まで公表しなかった(できなかった?) 
政治 報道の体制とは・・・・? 










| 明滅 | 17:42 | comments(0) | trackbacks(2) |

フクシマ

なぜか 地名に 駆り立てられる私。  だが
3・11以来 毎日 フクシマフクシマの ニュースに怒り 
猪苗代湖ズの I love you & I need you 福島  のメロディに乗って 
フクシマに〜 フクシマに〜♪  と この地名が 頭を 離れない。 

地名は 音(おん)が先で 字は 当て字のことが多いという。
ごく一部の人しか 文字を持たない頃時代から 
地名と そこにいる人びとの暮らしは あるから。

記紀や風土記など記録された歴史は、少なからず当時の政権、
天皇の権威を裏づけるように再編成させられた
可能性がある。
(谷川健一 『青銅の神の足跡』集英社文庫) 

地名の由来も言われも 文書に記録されてないから
どの解釈が正しいか わからない。

(谷川健一講話 『土地の名にこめられた物語』ものがたり文化の会 十代誌1999)

福島県の 地名の由来を ネットの 地名由来辞典でみると

文禄元年または2年(1592、3年)木村吉清によって杉目城から福島城に改称され、
その地域も福島と呼ばれるようになった。
城や城下町が「福島」となった由来は、この地帯が 湿地で 
そのまん中にある信夫島に 吾妻おろしが吹きつけていたため、
信夫島が 吹き島(ふきしま、ふくしま)と呼ばれていたから。
城の名として縁起の良いものにするため 吹く→福 福島となったという説がある。
この他にも諸説あるが、いづれも木村吉清による文献ではないため、正確な由来は未詳である。

図書館で 福島県の歴史(山川出版社 丸井佳寿子 工藤雅樹他編著) を 借りてきたが、

福島県庁の場所は その昔大仏城、杉目城と呼ばれた城があったが、文禄年間(1952〜96)
大森城から移り住んだ木村吉清が この城を「福島城」と名づけたと伝えられるが
その経緯は明らかでない。「福島」という地名が、どのようないわれをもつものかは 不明である。

と 書いてある。

たしかに 地名の由来は よくわからないものらしい。(笑)


谷川健一氏は、『青銅の神の足跡』(集英社文庫)の中で
イフクやサナキと 名づけられた土地から 銅鐸がたくさん出土しているところから、
地名と金属精錬の関係をたどっている。

「弥生時代には 銅鐸を作る人たちを フク、フキ と呼んでいた。
そうした人たちの住んでいる地名が フクまたはフキ であるとされた」

銅や鉄を精錬するのを「吹く」という。
それはフイゴの力を借りて炉に風を送るからであるが、
山の斜面の自然の風を利用することもあった。  
 
(風を利用する人びと 『民俗の思想』 岩波同時代ライブラリー 谷川健一)


ならば 前回の シマ=故郷、くにという意味と合わせて (下の HAPPY ISLANDの記事参照)

福島には 吹くシマ(国) つまり 
風が吹く国  という意味が あるのではないか?!



風フェチの私は この思いつきが 妙に 気に入った!


(もちろん 誰かの研究があるのだろうけど 浅学な私は まだ 辿り着いてない。
この思いついて 辿り着いてない時の ワクワク感が たまらない。 
浅学ならではの楽しさ。 でも これがなかったら なんの学ぞ?)  


HAPPY ISLAND 福島 http://kankarakan.jugem.jp/?day=20110417

風フェチ           http://kankarakan.jugem.jp/?eid=1056
| 明滅 | 13:22 | comments(0) | trackbacks(1) |

電気総長来たる! 川上泉先生の発電講座

相変わらず 写真選びに 時間食ってます。あわあわ  お待たせしました!

5月7日、八潮から IZUMI工房の 川上泉さんをお招きし
ねもとパーティで 発電のしくみの出前授業を していただきました。

川上さんは 中学の社会科の先生で、 人間の歴史の授業を創る会の メンバーです。
教室で 手作りの蒸気機関車を走らせたり!
校庭で 砂鉄から 鉄づくりをしたり!
産業の革命が いかに 社会の経済や暮らしを変えてきたかを 
目に見える形で 子どもたちに教える 授業を展開されてきました。
今は退職されて DIY工房で 木工を教えてらっしゃいます。


川上さん手作りの 模型がズラっと並んで 始まる前から 子どもたちは ウキウキ♪
(最初の1枚 アヤカ撮影)


足立、葛飾のものがたり文化の会からも参加で 40人以上集まり 調理室は満杯。

「今日は電気総長に来ていただきました」

川上先生を紹介すると ええ 握手したら びりびりって くるかな〜と 子どもたちざわざわ。
電気総長の 模型を使った テンポのいい話に みんな ぐんぐん 引きこまれていきました。

 握力発電(=人力発電)  でもこれを ずっとやってると疲れるよね〜
 → いつでも どこでも電気が欲しいには どうしたら いいだろう。   
 (下の2枚けいこ撮影)
 



「発電機とモーターは 同じ しくみなんだよ。」

「超高級だから 最初はちょっと
 手回ししてあげてね。(笑) ]



風力発電  ついたついた! てっぺんに 小さな明かりが ついてるのが 見えるかな?




「風は タダだけど・・・・ でも 風のない日は 電気使えないよねぇ。 どうする?」 
水力発電 「発電機が濡れないように 超高級 防水装置が ついてるんだ。」

「心がブルーな人は 青い電気 心がホットな人は 赤い電気がつくんだよ〜」
えええ? うっそ〜〜  みんな 大笑い。 



さあ みんなも やってみよう。




やった〜 まわった! ついてる ついてる♪ 
超高級ビニール袋の中で 光ってるのが 見えますか?





ちょっと〜 びしょびしょすぎない?(笑)

次は 火力発電
 川上さん手作りの 精巧な 火力発電所の模型  素晴らしい! 
オブジェとして 家に置きたい というママも。

 バーナーに オイルを入れて・・・・・
 「さあ みんな 覚えて。 バーナー ボイラー タービン 発電機
  はい、もう一度。 バーナー ボイラー タービン 発電機・・・・
  お湯が沸くまで 発電所は 何も仕事しないから 時間かせいでるの」 
(みんな爆笑)



 みんな ドキドキ



  わあ 湯気が出てきた


「さあ 湯気の蒸気を タービンに吹きつけるよ〜。 カウントして〜 3、2、1、0! 通電!」

わ 蒸気が噴き出して タービンが 回り始めた〜!! (みんなの顔が キラキラしてるね)
そして ほら!(この2枚 川上カメラ・樹郎撮影)



 わあ 電気ついた!!
 我孫子ビル ねもとパーティに
 青い電気 見えますか?



                                      電気がつくって ほんとに うれしいねぇ〜。


最後は 原子力発電       

「タービン建て屋だ! 木でできてるの?!」  と ショータくん。(笑)

アハハ 本物は 厚いコンクリートだよ。
毎日ニュースで聞いてる言葉だから よく知ってるねぇ。

原発は 5つの壁で守られてるから 絶対に安全なんですよ。
「でも 爆発したよ」と ショータくん。

 第1の壁は 原料のウラン235が
 こんな風に ペレット(粒)になってる
  んです。

  もし 何かで 漏れても
 ただちに 健康に影響は
 ありません。
 
 先生の言い方に みんな 大爆笑。
  

原発のしくみは 火力発電とまったく同じ。 
お湯を沸かして 蒸気で タービンを回してる だけなんですね。

  今福島原発で起こっている事故の
  状態も 模型を使って
  わかりやすく説明してもらいました。

  
  
じゃあ お湯を沸かすだけなら なんで そんな 危ないものを使うの?
授業が終わっても 大人たちは
川上先生を 囲んで ケンケンガクガク。







宮沢賢治さんも 電気が大好きで 電気総長が出てくる
『月夜のでんしんばしら』などの お話を書いていますが、
科学の力で お湯をわかす 安全な 新しいエネルギー
みんなで 考えて欲しいな〜〜〜

電気総長 川上先生 楽しい出前授業 ありがとうございました!
ほんとに みんな夢中になって 面白かった〜〜

川上さんのブログでは その日のうちに 写真と感想文がアップされてました。
(早っ 驚)

DIY工房IZUMI  
出前授業 その1http://wood099.blog87.fc2.com/blog-entry-655.html

出前授業 感想 http://wood099.blog87.fc2.com/blog-entry-656.html

 



 


















 
| がやがやがやがや | 22:10 | comments(5) | trackbacks(0) |

「風評被害」  じゃない!!

風フェチです。
ただ 風に吹かれているの が なにより好き♪

 

ボブ・ディラン好き♪  というよりは・・・・・ PPMが歌う ボブ・デイランの歌が好き♪ なんだけどぉ、
答えは 風の中にある と 思っている。(笑)  The answer is blowin' in the wind〜♪

風とゆきゝし 雲から エネルギーを取れ   

という『農民芸術概論綱要』の中の 宮沢賢治のテーゼは
 私の標語。
子どもたちには ただ これだけを 伝えたい。 と 思っている。



だから  最近の  「風評被害」 なんて 急に出回ってる 聞き慣れない言葉、
ハア? 
風のウワサじゃない! 電波で公然と流してる 認識操作じゃないの〜?!
って 風の使い方に 異議アリ。

放射線量の公表に従った 市民の自己防衛、安全管理を 
風評被害って 悪いことみたいに 後ろ指さす。
それって 問題の本質 すりかえてませんか?

問題は 福島近県の野菜でも 魚でも それを作ってる人でも 買わない市民 でもない。

放射能を 撒き散らす 垂れ流す 原子力発電所。
こんな大変な事故が起こっているのに 
責任の所在もわからないような ずさんな 原子力政策でしょう。

風評被害なんて 市民に 微妙に責任転嫁した デマよばわりしないで 
 原発被害 放射能汚染被害 って ちゃんと言おうぜ。

戦時中の大本営発表と同じ 世論操作は 自在にできるって ことか。
いや 大本営発表なら 発信元が明確だが 風評なんて あいまいすぎる。
放射能 目に見えないからって 情報まで 風に流されてきたみたいに 言うの どうなんだ?
流してるの メディアなんだから。  

3・11直後の 買い占め も  
ともかく家族の食糧は 確保しなきゃという 市民の危機管理意識が 万人に正常に稼働したもので 
震災でストップした供給が 間に合わなかっただけではないかしら。
お金持ってる人の 大量確保は もちろんあっただろうが 悪意の買い占めとは 違うだろう。
なんか 報道の言葉の使い方に 微妙な ズラシを 感じる。
 
最低単位 家族の健康と安全だけは 自分で守るっきゃない! って みんなが 覚悟した。
家族に安全な食べ物や 水を確保したい というのは 基本的な生存権だ。
安全な食品を 消費者に届けたい。
そのどこがコケテも こんなに 困るんだって 普段の流通のありがたさを 実感した。

あの津波の被害を見たら そして あの揺れを体験したら
心が震えて どこにも 行きたくない。
余震が続く地方へ 人が行かないのは 風評被害じゃない、 ほんとに 怖いからだ。

それでも 故郷のため 被災地の支援のために 駆けつける人たちが 各分野 たくさんいる。
野菜を 共同購入したり 売ったりする市民の動きが たくさんある。 
なんとか 力になりたいという 真摯な思いと 覚悟の自己責任だ。

それに便乗して 風評被害に負けないでガンバロー って 戦う敵をすりかえてる。
ともかく ほんとうに怖いもの なんとかしなきゃいけないものは 原子力発電所なんだから 
焦点ボカさないでほしい。
こんなに被害の多い 危険で コストのかかる 原発は もうやめよう。

子どもたちを 思いっきり 風とゆきき させて欲しい!  
風も 水も 土も 危ない社会で どうやって 子どもたちを 育てるんだ〜〜〜!!





写真は ねもとパーティ 去年4月29日の 利根川サイクリング。 サイクリングしたいよ〜〜〜
| おばんの歯ぎしり | 08:43 | comments(0) | trackbacks(0) |

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長崎 幻の響写真館 井手傳次郎と八人兄妹物語
古谷田奈月 『リリース』
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古谷田奈月 『ジュンのための6つの小曲』

鈴木道子
Sweet & Bitter
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