2007.07.29 Sunday
なんだよ〜!! またPK?? 自分で決めろよ! (怒) (サッカー アジアカップ)
今週はキャンプの竹の切り出しやら、次の原稿の取材やらで、新しい記事がアップできなかった。
25日のアジア・カップ準決勝 対サウジ戦の日に、
私のサッカー応援キャリアについて書こうと思っていたが、気分が萎えた。
絶叫と罵倒も、娘に任せた。
日本代表、
オバサンの熱中を持続させる試合しろっ!
私はサッカー少年の母歴10年なのに高校野球好き と「高校生フェチ」の記事で書いた。
が、母がサッカー好きだったために、また弟がサッカー少年だったために、
私のサッカー観戦キャリアはけっこう長い。
小学生の頃、国立競技場で、釜本の試合を見た。
なんの試合だったのだろう。 メキシコ・オリンピックで銅メダルを取る前だったのだろうか。
もちろんJ リーグなんてないから、日本リーグのヤンマー戦だったのかな?
小学生の時から読売サッカークラブに入っていた弟に見せるために、
母に連れて行かれたのだろうが、
あのパンツピチピチの色黒で目玉ぎょろっとした「カマモト」は一時私のアイドルだった(笑)
弟はサッカーの神様ペレが来日した時、読売クラブで指導を受けたのではないかな?
今でも老体にムチ打って、仙台でサッカーをやっている。らしい。
息子ももちろんサッカー少年だ。
さて、今夜はアジアカップ3位決定戦。対韓国戦。
国民性の違いがくっきり出るので(キムチを食べてるかどうかの差だ!)
悔しいが好きなカードだ。
そうそう、2002年ワールド・カップの年に、
大分ものがたり文化の会「薄荷水」に送った原稿を思い出した。
薄荷水の会は、大分のテューターやお母さんたちの勉強会。
宮沢賢治作品の研究や朗読、白いうた青いうたのコーラスで毎月集まっている。
毎回ていねいな報告を送っていただいて、その楽しそうな勉強会の持続にはいつも感服する。
「お勧めの本」コーナーに寄稿したものだが、ちょうど、今の気分にも合っているので、
大分の許可を願って、転載させていただく。
私のお薦めの本 『ターニングポイント』金子達仁 幻冬舎文庫
10年近くサッカー少年の母をやっていたせいか、
娘の名前で応募したら 家族全員のチケットが当たり!
J リーグの開幕戦に行ったことがある♪ せいか、
2002年の我が家もワールドカップに燃えた。
「なぜ人は熱狂を求めるの?」と総会でNさんに問われたが、
スポーツにしろ音楽その他のパフォーマンスにしろ
「人を熱狂へとつき動かすものは何か」にはずっと興味がある。
だから?というわけではないが、
ワールドカップが終わっても高校野球地区予選、こどもたちの大会応援と
私の熱狂は醒めやらない。
スポーツと受験が 親子を熱狂へ巻き込むわかりやすさは、
テューターをやっていると本当に羨ましい。
狂騒的な練習。 有無を言わせぬ動員力。
そういうものに少なからざる不満を持っていたとしても、
勝負という熱狂には 自分も含めて 親子がなんなく呑まれていく。 うらやましい。
応援したい!と 自分を突き動かす昂奮が約束されている。
集中するこどもたちの顔を見るのは至福だ。
集中の果てのこの瞬間をこどもたちに持ってほしくて、 私だってパーティをやっている。
「勝敗」という仕掛けなしに人は熱狂できないものだろうか。
といつも思ってしまう。
しかし過酷な練習と ひたすら指示に従うことを余儀なくされた 長い拘束の後に
パーティにくるこどもたちは(週に2時間なのに!) もはや消耗している。
もう充分。 自分たちを 内側から突き動かすものがないのなら、
さらに厖大な指示に従わせることになんの意味がある?
集中してあんなに一生懸命な瞬間を持っているなら、
全部にパーフェクトでなくてもいいではないか。 といつも思ってしまう。
だからダメなんだ、私は。
「ものがたり」と「文化」、 かくも成りがたき宿題を出した谷川雁さんの挑戦を思う。
にわかサポーターとなった中2の娘が 次々スポーツ誌を買ってくる。
初めて手にしたナンバーという雑誌で 金子達仁というライターを知った。
あの宮城でのトルコ戦の後、 日本はあの戦い方の 何を精神的支えとして次に進めばいいのか、
その夜の韓国の戦い方と比べて書いていた記事が
私の思いと同じだったので印象的だった。
『ターニングポイント』は 金子達仁が初めてスポーツの枠を超えて
各界のスターにインタビューした記録である。
平尾誠二 元ラグビー日本代表監督
「サッカー、ラグビー、バスケット、ハンドボール、アイスホッケー・・
いわゆるゴールを奪うスタイルの競技って、日本人は全部弱いんですよ。(略)
判断力が弱いから。
日本の社会って、常に上の人間がどうするかを決める 意思決定型の社会でしょ。
学校では先生が、 会社では上司が、 これからなにをするか、どうやってやるかを
みんな決めてしまう。
そやから、日常生活で、一人ひとりが独自の判断で行動せなあかん場面て、
外国なんかに比べると少ないと思うんですよ。
でも、ゴール型のボールゲームは、
ボールを持った人間が瞬時に判断を下していかなあかん。
そういう習慣のある奴が集まった集団と、ない奴が集まった集団。
戦ったらどっちが勝つか、結果は見えてますよね。」
野田秀樹 劇作家、俳優
「この間ね、若い子を集めて 来年の新国立劇場でやる芝居の オーディションをやったんですよ。
そしたら、とにかくみんないい子だった。
僕が大きな声を出してくれって言うと、必死になって大きな声出すんだもん。
こっちが頼んでおいて 矛盾するようだけど、 僕が俳優の立場で同じことを言われたら、
絶対に 物凄く小さな声でしゃべると思う。
でないと、みんなと一緒になっちゃって アピールできないじゃない?
自分からなにかを仕掛けるクセがないっていうのかなぁ、
凄く無防備な素直さみたいなのを感じる」
「勝敗」という仕掛けではなく、 「挑戦」という仕掛けを自分に強いている
トップランナーたちの言葉は 身に沁みた。
「ワールドカップは戦争だと、金子さんは折りに触れて書いている。
僕もその言葉は真実だと思う。
軍隊が戦おうが、サッカー選手が戦おうが、 その背後に自国の勝利を祈る国民が存在する限り、
それは言葉の正しい意味で まさしく戦争なのだ。
そしてあらゆる戦争がそうであるように、 戦争というものは残酷なくらい正確に、
それぞれの社会の姿を反映してしまう。
社会の意思決定システムから 若者の心のあり方といったディテールにいたるまで・・
金子さんが愛情あふれる筆先で描き出したのは、
そういう意味で、現代社会の赤裸々な実像だった。」 (解説 石川拓治)
「28年目のハーフタイム」「決戦前夜」他、
サッカー日本代表のドキュメントも合わせて読んでみてください。 (以上 薄荷水より転載)
ぐぁあああ、28日のうちに おばんのゴリ押し 本「ターニング・ポイント」のタイトルで
アップするはずだったのに〜 延長戦の末、またPKかよっ。
しかもサドンデス(疲れる 汗)やられた・・・・記事も おばんの歯ぎしりに差し替え・・・だぁ・・
今日は参院選投票日。日本のターニング・ポイント。
社会の意志決定システム、若者の心のあり方・・・
一人一人が独自の判断で行動する社会と戦い方。 しようぜ、日本!
25日のアジア・カップ準決勝 対サウジ戦の日に、
私のサッカー応援キャリアについて書こうと思っていたが、気分が萎えた。
絶叫と罵倒も、娘に任せた。
日本代表、
オバサンの熱中を持続させる試合しろっ!
私はサッカー少年の母歴10年なのに高校野球好き と「高校生フェチ」の記事で書いた。
が、母がサッカー好きだったために、また弟がサッカー少年だったために、
私のサッカー観戦キャリアはけっこう長い。
小学生の頃、国立競技場で、釜本の試合を見た。
なんの試合だったのだろう。 メキシコ・オリンピックで銅メダルを取る前だったのだろうか。
もちろんJ リーグなんてないから、日本リーグのヤンマー戦だったのかな?
小学生の時から読売サッカークラブに入っていた弟に見せるために、
母に連れて行かれたのだろうが、
あのパンツピチピチの色黒で目玉ぎょろっとした「カマモト」は一時私のアイドルだった(笑)
弟はサッカーの神様ペレが来日した時、読売クラブで指導を受けたのではないかな?
今でも老体にムチ打って、仙台でサッカーをやっている。らしい。
息子ももちろんサッカー少年だ。
さて、今夜はアジアカップ3位決定戦。対韓国戦。
国民性の違いがくっきり出るので(キムチを食べてるかどうかの差だ!)
悔しいが好きなカードだ。
そうそう、2002年ワールド・カップの年に、
大分ものがたり文化の会「薄荷水」に送った原稿を思い出した。
薄荷水の会は、大分のテューターやお母さんたちの勉強会。
宮沢賢治作品の研究や朗読、白いうた青いうたのコーラスで毎月集まっている。
毎回ていねいな報告を送っていただいて、その楽しそうな勉強会の持続にはいつも感服する。
「お勧めの本」コーナーに寄稿したものだが、ちょうど、今の気分にも合っているので、
大分の許可を願って、転載させていただく。
私のお薦めの本 『ターニングポイント』金子達仁 幻冬舎文庫
10年近くサッカー少年の母をやっていたせいか、
娘の名前で応募したら 家族全員のチケットが当たり!
J リーグの開幕戦に行ったことがある♪ せいか、
2002年の我が家もワールドカップに燃えた。
「なぜ人は熱狂を求めるの?」と総会でNさんに問われたが、
スポーツにしろ音楽その他のパフォーマンスにしろ
「人を熱狂へとつき動かすものは何か」にはずっと興味がある。
だから?というわけではないが、
ワールドカップが終わっても高校野球地区予選、こどもたちの大会応援と
私の熱狂は醒めやらない。
スポーツと受験が 親子を熱狂へ巻き込むわかりやすさは、
テューターをやっていると本当に羨ましい。
狂騒的な練習。 有無を言わせぬ動員力。
そういうものに少なからざる不満を持っていたとしても、
勝負という熱狂には 自分も含めて 親子がなんなく呑まれていく。 うらやましい。
応援したい!と 自分を突き動かす昂奮が約束されている。
集中するこどもたちの顔を見るのは至福だ。
集中の果てのこの瞬間をこどもたちに持ってほしくて、 私だってパーティをやっている。
「勝敗」という仕掛けなしに人は熱狂できないものだろうか。
といつも思ってしまう。
しかし過酷な練習と ひたすら指示に従うことを余儀なくされた 長い拘束の後に
パーティにくるこどもたちは(週に2時間なのに!) もはや消耗している。
もう充分。 自分たちを 内側から突き動かすものがないのなら、
さらに厖大な指示に従わせることになんの意味がある?
集中してあんなに一生懸命な瞬間を持っているなら、
全部にパーフェクトでなくてもいいではないか。 といつも思ってしまう。
だからダメなんだ、私は。
「ものがたり」と「文化」、 かくも成りがたき宿題を出した谷川雁さんの挑戦を思う。
にわかサポーターとなった中2の娘が 次々スポーツ誌を買ってくる。
初めて手にしたナンバーという雑誌で 金子達仁というライターを知った。
あの宮城でのトルコ戦の後、 日本はあの戦い方の 何を精神的支えとして次に進めばいいのか、
その夜の韓国の戦い方と比べて書いていた記事が
私の思いと同じだったので印象的だった。
『ターニングポイント』は 金子達仁が初めてスポーツの枠を超えて
各界のスターにインタビューした記録である。
平尾誠二 元ラグビー日本代表監督
「サッカー、ラグビー、バスケット、ハンドボール、アイスホッケー・・
いわゆるゴールを奪うスタイルの競技って、日本人は全部弱いんですよ。(略)
判断力が弱いから。
日本の社会って、常に上の人間がどうするかを決める 意思決定型の社会でしょ。
学校では先生が、 会社では上司が、 これからなにをするか、どうやってやるかを
みんな決めてしまう。
そやから、日常生活で、一人ひとりが独自の判断で行動せなあかん場面て、
外国なんかに比べると少ないと思うんですよ。
でも、ゴール型のボールゲームは、
ボールを持った人間が瞬時に判断を下していかなあかん。
そういう習慣のある奴が集まった集団と、ない奴が集まった集団。
戦ったらどっちが勝つか、結果は見えてますよね。」
野田秀樹 劇作家、俳優
「この間ね、若い子を集めて 来年の新国立劇場でやる芝居の オーディションをやったんですよ。
そしたら、とにかくみんないい子だった。
僕が大きな声を出してくれって言うと、必死になって大きな声出すんだもん。
こっちが頼んでおいて 矛盾するようだけど、 僕が俳優の立場で同じことを言われたら、
絶対に 物凄く小さな声でしゃべると思う。
でないと、みんなと一緒になっちゃって アピールできないじゃない?
自分からなにかを仕掛けるクセがないっていうのかなぁ、
凄く無防備な素直さみたいなのを感じる」
「勝敗」という仕掛けではなく、 「挑戦」という仕掛けを自分に強いている
トップランナーたちの言葉は 身に沁みた。
「ワールドカップは戦争だと、金子さんは折りに触れて書いている。
僕もその言葉は真実だと思う。
軍隊が戦おうが、サッカー選手が戦おうが、 その背後に自国の勝利を祈る国民が存在する限り、
それは言葉の正しい意味で まさしく戦争なのだ。
そしてあらゆる戦争がそうであるように、 戦争というものは残酷なくらい正確に、
それぞれの社会の姿を反映してしまう。
社会の意思決定システムから 若者の心のあり方といったディテールにいたるまで・・
金子さんが愛情あふれる筆先で描き出したのは、
そういう意味で、現代社会の赤裸々な実像だった。」 (解説 石川拓治)
「28年目のハーフタイム」「決戦前夜」他、
サッカー日本代表のドキュメントも合わせて読んでみてください。 (以上 薄荷水より転載)
ぐぁあああ、28日のうちに おばんのゴリ押し 本「ターニング・ポイント」のタイトルで
アップするはずだったのに〜 延長戦の末、またPKかよっ。
しかもサドンデス(疲れる 汗)やられた・・・・記事も おばんの歯ぎしりに差し替え・・・だぁ・・
今日は参院選投票日。日本のターニング・ポイント。
社会の意志決定システム、若者の心のあり方・・・
一人一人が独自の判断で行動する社会と戦い方。 しようぜ、日本!