2007.04.30 Monday
ミチコ家出にいく
ミチコちゃんは
家出に行っている。
私の大、大、大好きなカニグズバーグの
『クローディアの秘密』 (岩波少年文庫)は
クローディアと弟のジェイミーが
メトロポリタン美術館の中へ家出に行って、
ミケランジェロ作品の秘密に迫る話だが
(まだ読んでない人、読んでね!)
家出先が森ではなくて美術館とわかった時
「家出のなかでも、いちばん女みたいなやりかたで、おまけに家出にいくのが、またいちばん女みたいな・・」とクサる弟に
「家出にいく?
家出と、にいくを、なぜくっつけるのよ。
いったいそれ、どこのことば?」
とクローディアが食いつく場面がある。
ミチコちゃんも森ではなく、京都に家出に行っている。
突発的なのか、計画的なのか、よくわからない。
長いこと勤めた小学校の先生を定年でリタイアし、
自分をリセットするために、なのか。
本当はもう1年先生を続けるはずだったのに、手違いで退職になってしまったので、
心の準備ができていなかったから、なのか。
家族を自立させるため、なのか。
自分が家族から自立するため、なのか。
色々言ってたが、どのみち、家出も2週間以上過ぎれば、
最初の理由が何であったかなんて
自分にとってもだんだん変わってくるんじゃないかな。(と想像する。家出したことないけど)
ほんとはもっと前に、何度こんな家出に行って、自分をリセットしたかったことだろう。
ある朝突然夫に先立たれ、4人の子供と残されたのだ。
何もかも放り出して、何度こんな無期限の旅に出たかったことだろう。
でも4人の子供たちと、小学校で受け持っているこどもたち支えられ、
リセットする暇もなく 突っ走ってきたのだ。
ホント、グチ一つこぼさず、泣き顔も見せず、よくがんばったね。
思うぞんぶん、家出して来い!
ミチコちゃんの家出は楽しそうだ。
毎日 桂離宮に行ったり、修学院離宮に行ったり、
鞍馬に行ったり、奈良に行ったり、
みりあむの坂本さんのコンサート
(我が家の古い友人坂本さんが奈良でやっている喫茶店。そのうち紹介します)
びっくりするほど精力的に動き回っている。
今夜は、たまごちゃんの大学時代のお友だちが立ち上げた
バザールカフェに 京都に住んでるウチの息子と
多摩ものがたり文化の会出身で京都で陶芸の勉強をしているヒカちゃんと
一緒に行くらしい。
(バザールカフェは京都今出川。在日本外国人の自立支援のために立ち上げられたカフェ。
色々なページで紹介されているので検索してね)
私の方は、その置いてかれた子供たちの家で、パーティだ。
『さしき童子のはなし』の絵本作りの作業を手分けしてやっていると、
終わる頃 ミチコちゃんからチーの携帯に電話がかかってきた。
超ハイテンションなので、みんなに聞こえる(笑)
ミチコ 「バザールカフェ、ステキでしたよ〜!
コースケくんもヒカちゃんも、前から行きたかったんだけど、初めてだったんですって。
2人ともすっごい気に入ってた。
たまごちゃんのお友だちのAさんにも会えるように、
あらかじめ電話でアポ取ってたんだけど、急に用事が入ってしまってと連絡いただいて、
会えなかったの。
料理も安いし、留学生とかアーティストとか集まる場所らしい。
もうコースケくんの話がおもしろくておもしろくて、ヒカちゃんと夢中になって聞いちゃった♪」
私 「そう、それはよかったねえ・・・」
ミチコ 「そういえば、私、コースケくんとこんなに話したこと初めてかも!
偶然吉本新喜劇を見た日のことを、身振り手振りで話してくれてね、
おもしろいおもしろい! アハハハハ (高笑い) ヒカちゃんともう爆笑しちゃった!」
(初めてのデートの報告を友だちにする女子高生のようだ 笑)
いや〜、楽しそうでよかった。
メンツも異色な組み合わせだし、京都に新しいパーティ誕生だ!
(ミチコちゃんは何度も京都までコースケのやっている芝居を見に行ってくれているし、
ヒカちゃんとえりこを赤城の陶芸家の家に連れて行ったりして、
既にテューターやっているようなもんだ。)
私 「いや〜、楽しそうだね、おかあさん」
えりこ 「楽しそうなのはいいよ、楽しんで来てよ。
でもね。いちいちこっちに頼んで来るのよ。
私たち、今新学期で、授業の時間割どうしようとか、すっごい大変なの!
それなのに「ねえ京都寒いからセーター送って〜」とか
「靴下送って〜。厚手のやつ」とか。 そっちで買えよってハナシでしょ!」
いつもの超早口でまくしたてる。
ちー 「そう。第2外国語、韓国語にしたか、とかいちいちウルサイ」
えりこ 「韓国のこと勉強したいなら自分でやれよ!ってハナシだよね」
私 「アハハ、家出したんだから、未練がましく留守宅の遠隔操作はやめろってことだよね 笑」
(私もよくやる 懺悔)
まあ、わかってるよ。
君たちが「おかあさん、行っておいでよ」って送りだしてあげたんだよね。
小学校のこどもたちと離れるのが淋しくて、
泣く泣くやっていた教室の整理も、毎日チーが一緒に行って手伝ってあげたんだよね。
ミチコちゃんが一番しんどい時をよく支えたよ、君たちは。
50、60のおばんの暴走はコワイ。
ダンナやパーティを置いて、単身北海道にパーティ開拓に行ってしまったユウコちゃんとか、
ダンナにパン作り任せて、パーティも他の人にたのんで
サトウキビ刈りに沖縄行っちゃったジュンコちゃんとか、
テューターにもいるなぁ。そういう暴走型(笑)
まあ、50,60のおばんの突発的暴走は、家族には迷惑なハナシだが、
今まで365日ごはん作ってもらってたんだし、迷惑はお互いさま。
一応本人的には
「わたくし的必然」につき動かされてるので、
みんな許して!(笑)
家族もいろんな形で進化しなくちゃ!
家出に行っている。
私の大、大、大好きなカニグズバーグの
『クローディアの秘密』 (岩波少年文庫)は
クローディアと弟のジェイミーが
メトロポリタン美術館の中へ家出に行って、
ミケランジェロ作品の秘密に迫る話だが
(まだ読んでない人、読んでね!)
家出先が森ではなくて美術館とわかった時
「家出のなかでも、いちばん女みたいなやりかたで、おまけに家出にいくのが、またいちばん女みたいな・・」とクサる弟に
「家出にいく?
家出と、にいくを、なぜくっつけるのよ。
いったいそれ、どこのことば?」
とクローディアが食いつく場面がある。
ミチコちゃんも森ではなく、京都に家出に行っている。
突発的なのか、計画的なのか、よくわからない。
長いこと勤めた小学校の先生を定年でリタイアし、
自分をリセットするために、なのか。
本当はもう1年先生を続けるはずだったのに、手違いで退職になってしまったので、
心の準備ができていなかったから、なのか。
家族を自立させるため、なのか。
自分が家族から自立するため、なのか。
色々言ってたが、どのみち、家出も2週間以上過ぎれば、
最初の理由が何であったかなんて
自分にとってもだんだん変わってくるんじゃないかな。(と想像する。家出したことないけど)
ほんとはもっと前に、何度こんな家出に行って、自分をリセットしたかったことだろう。
ある朝突然夫に先立たれ、4人の子供と残されたのだ。
何もかも放り出して、何度こんな無期限の旅に出たかったことだろう。
でも4人の子供たちと、小学校で受け持っているこどもたち支えられ、
リセットする暇もなく 突っ走ってきたのだ。
ホント、グチ一つこぼさず、泣き顔も見せず、よくがんばったね。
思うぞんぶん、家出して来い!
ミチコちゃんの家出は楽しそうだ。
毎日 桂離宮に行ったり、修学院離宮に行ったり、
鞍馬に行ったり、奈良に行ったり、
みりあむの坂本さんのコンサート
(我が家の古い友人坂本さんが奈良でやっている喫茶店。そのうち紹介します)
びっくりするほど精力的に動き回っている。
今夜は、たまごちゃんの大学時代のお友だちが立ち上げた
バザールカフェに 京都に住んでるウチの息子と
多摩ものがたり文化の会出身で京都で陶芸の勉強をしているヒカちゃんと
一緒に行くらしい。
(バザールカフェは京都今出川。在日本外国人の自立支援のために立ち上げられたカフェ。
色々なページで紹介されているので検索してね)
私の方は、その置いてかれた子供たちの家で、パーティだ。
『さしき童子のはなし』の絵本作りの作業を手分けしてやっていると、
終わる頃 ミチコちゃんからチーの携帯に電話がかかってきた。
超ハイテンションなので、みんなに聞こえる(笑)
ミチコ 「バザールカフェ、ステキでしたよ〜!
コースケくんもヒカちゃんも、前から行きたかったんだけど、初めてだったんですって。
2人ともすっごい気に入ってた。
たまごちゃんのお友だちのAさんにも会えるように、
あらかじめ電話でアポ取ってたんだけど、急に用事が入ってしまってと連絡いただいて、
会えなかったの。
料理も安いし、留学生とかアーティストとか集まる場所らしい。
もうコースケくんの話がおもしろくておもしろくて、ヒカちゃんと夢中になって聞いちゃった♪」
私 「そう、それはよかったねえ・・・」
ミチコ 「そういえば、私、コースケくんとこんなに話したこと初めてかも!
偶然吉本新喜劇を見た日のことを、身振り手振りで話してくれてね、
おもしろいおもしろい! アハハハハ (高笑い) ヒカちゃんともう爆笑しちゃった!」
(初めてのデートの報告を友だちにする女子高生のようだ 笑)
いや〜、楽しそうでよかった。
メンツも異色な組み合わせだし、京都に新しいパーティ誕生だ!
(ミチコちゃんは何度も京都までコースケのやっている芝居を見に行ってくれているし、
ヒカちゃんとえりこを赤城の陶芸家の家に連れて行ったりして、
既にテューターやっているようなもんだ。)
私 「いや〜、楽しそうだね、おかあさん」
えりこ 「楽しそうなのはいいよ、楽しんで来てよ。
でもね。いちいちこっちに頼んで来るのよ。
私たち、今新学期で、授業の時間割どうしようとか、すっごい大変なの!
それなのに「ねえ京都寒いからセーター送って〜」とか
「靴下送って〜。厚手のやつ」とか。 そっちで買えよってハナシでしょ!」
いつもの超早口でまくしたてる。
ちー 「そう。第2外国語、韓国語にしたか、とかいちいちウルサイ」
えりこ 「韓国のこと勉強したいなら自分でやれよ!ってハナシだよね」
私 「アハハ、家出したんだから、未練がましく留守宅の遠隔操作はやめろってことだよね 笑」
(私もよくやる 懺悔)
まあ、わかってるよ。
君たちが「おかあさん、行っておいでよ」って送りだしてあげたんだよね。
小学校のこどもたちと離れるのが淋しくて、
泣く泣くやっていた教室の整理も、毎日チーが一緒に行って手伝ってあげたんだよね。
ミチコちゃんが一番しんどい時をよく支えたよ、君たちは。
50、60のおばんの暴走はコワイ。
ダンナやパーティを置いて、単身北海道にパーティ開拓に行ってしまったユウコちゃんとか、
ダンナにパン作り任せて、パーティも他の人にたのんで
サトウキビ刈りに沖縄行っちゃったジュンコちゃんとか、
テューターにもいるなぁ。そういう暴走型(笑)
まあ、50,60のおばんの突発的暴走は、家族には迷惑なハナシだが、
今まで365日ごはん作ってもらってたんだし、迷惑はお互いさま。
一応本人的には
「わたくし的必然」につき動かされてるので、
みんな許して!(笑)
家族もいろんな形で進化しなくちゃ!