2010.02.17 Wednesday
与世山澄子 「INTERLUDE」 「With Mal」
2月26日金曜日に 今年で3回目となった 鈴木道子+ 駒場高校同級生ジャズライブをやるので、
プロモーションに 鈴木道子の 記事を 書かなきゃ 書かなきゃ・・・・と 思いながら・・・・
なぜか 毎日 与世山澄子を 聴いている。
女性ヴォーカルが 好きなわりに 鈴木道子以外は あまり聴かない。
聴いても なんか 肌に食い込んでこなくて、
物足りないなぁ・・・やっぱ スーさん(鈴木道子)はいい! って 自己完結しちゃうから。(笑)
去年紹介した 青山BODY&SOULレーベル
お馴染み曲の 最後に入っていた
与世山澄子
初めて聴いて
なんて 独特の声だろうと 気になっていた。
鈴木道子が 同じBody&Soulレーベル
5人の女で 歌っている
What a wonderful world を
歌っているのだが、
なんというか・・・・ なんなんだろう・・・・言葉にできないけど・・・なんか・・・・圧倒的だ・・・・
BODY&Soul オーナーの 関京子さんが、
与世山さんは 私と同じ歳で、ともに戦争体験があり、とても親近感があります。 と 書いている。
人生経験が 歌に 出るのは 当たり前だ。
でも それだけだろうか・・・・・ 沖縄って ことと なにか 関係あるのだろうか?・・・・・・
鈴木道子の ライブで 何度かお会いした
ドラさんが やっている
ドラさんのジャズコーナーという HPで
紹介されていた 与世山澄子の CDを 買った。
ハマった。
与世山さんは 沖縄で INTERLUDE という
小さな ジャズハウスを やっているらしい。
戦時中は、家族と中国にいたが、
戦後 沖縄に戻り、中学2年から 米軍キャンプで 歌いはじめたという。
もっと聴きたくて、Mal weldron との こっちも 買ってみた。
Mal は ビリー・ホリディの伴奏者だったらしく
与世山澄子はビリー・ホリディ以後
久しぶりに一緒にplayしたい singerだったと
書いている。 ほんとに いい。
どういいか 説明できないし、
私の説明を聞いても たいして
意味がないから 自分で 聴いてね。(笑)
ベースは稲葉国光、ドラムスは日野元彦。
与世山澄子の CDは少なく この2枚も 再版だが、
With MALの方が ここに抜いたような 色んな人の解説が ある。
壺屋、エイサー、ウチナージャズ、
佐野眞一 『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』
澤地久枝 『琉球布紀行』
このところ なぜか 沖縄が マイブームだ。
ドラさんが 沖縄に壺屋を探しに旅に出たというのを 読んで、
もう30年も前に 大学のワンダーフォーゲル部で、
西表のジャングル縦断に 渡ったことを 思い出す。
大雨で 道路が寸断され、 目的のジャングルには 入れず、
目標を 失ったワンダラーたちは、 海辺で しましまの海ヘビと からんだり、
パイナップル畑で 1人1個 パイナップル食べ放題して 所在なく のんびり 過ごした。
石垣島で 船を待つ間、 小さな店で買った 壺屋焼きの こわれた 水差しは、 愛着がある。
なんくるないさぁ・・・ という言葉を (その頃は知らなかったが) 体感する 時間だった。
谷川雁さんの 「<南>の北としての 文学を」の中で
ヤマトの 民謡 都節、律の五音音階はすべて 洋楽のラ音をふくんでいるのにたいして、
琉球音階は ド・ミ・ファ・ソ・シ と ラ音を排除しているのは 周知の 事実です。
これは 心理の快・不快原則に関する きわめて 重要なちがいなのに、
この現象を 意識の 全分野に ひろげてみようという試みに
出会ったことがないのは ふしぎといわねばなりません。
(中略)
音楽については 蒙昧ですが、ラ音の省略を こう考えたことが あります。
それは ラ音が 欠落しているのではなく、 風土が ラ音を 充満させているために、
音として 表出する必要がないからだと。
珊瑚礁の海の色、亜熱帯の 木木のしたに たまって動く風が、
私には「ラ」とひびく 音の原基に感じられました。
うたがいもなくそれは <内なる南>の 標識です。
ヤマトという北の、その一部としての 南ではない。
自分よりも はるか南につづく、南の一部です。
<北の南>ではなく、 <南の北>です。
谷川雁の 仮説を 実証する力は 私にはないが、
また 島の浜べで たまった風を 浴びて
皮膚感覚として ラ音を 実感したいなぁ・・・・と思う。
目の前の状況は どうにもできないから、
波に身を任せて さあ どこへでも 持っておいき!と
海を眺めていた 女たちの たくさんの物語に 想いを 馳せる・・・・・
うたは そうして 生まれたと 思う。
自分の 中で うまく 繋がらないけど、
なんだか 突き動かされるような マイブーム。 こんな 感じは けっこう 好きだ。
附記
先週 朝日新聞 土曜版be Songs うたの旅人に 谷川雁 白いうた青いうた が紹介されたので、
このブログへも 谷川雁、 白いうた青いうた の検索で 来る人が 急に増えている。
新聞効果は まだまだ大きいなと 実感する。
白いうた青いうたには 思い入れがあるので 感情的な私見だが、
興味ある方は 読んでいただけたら嬉しい。
南海譜 http://kankarakan.jugem.jp/?eid=645
卒業 http://kankarakan.jugem.jp/?eid=647
谷川雁さんからのバトン http://kankarakan.jugem.jp/?eid=592
白いうた青いうたフェスティバル in 鎌倉 http://kankarakan.jugem.jp/?day=20091207
プロモーションに 鈴木道子の 記事を 書かなきゃ 書かなきゃ・・・・と 思いながら・・・・
なぜか 毎日 与世山澄子を 聴いている。
女性ヴォーカルが 好きなわりに 鈴木道子以外は あまり聴かない。
聴いても なんか 肌に食い込んでこなくて、
物足りないなぁ・・・やっぱ スーさん(鈴木道子)はいい! って 自己完結しちゃうから。(笑)
去年紹介した 青山BODY&SOULレーベル
お馴染み曲の 最後に入っていた
与世山澄子
初めて聴いて
なんて 独特の声だろうと 気になっていた。
鈴木道子が 同じBody&Soulレーベル
5人の女で 歌っている
What a wonderful world を
歌っているのだが、
なんというか・・・・ なんなんだろう・・・・言葉にできないけど・・・なんか・・・・圧倒的だ・・・・
BODY&Soul オーナーの 関京子さんが、
与世山さんは 私と同じ歳で、ともに戦争体験があり、とても親近感があります。 と 書いている。
人生経験が 歌に 出るのは 当たり前だ。
でも それだけだろうか・・・・・ 沖縄って ことと なにか 関係あるのだろうか?・・・・・・
鈴木道子の ライブで 何度かお会いした
ドラさんが やっている
ドラさんのジャズコーナーという HPで
紹介されていた 与世山澄子の CDを 買った。
ハマった。
与世山さんは 沖縄で INTERLUDE という
小さな ジャズハウスを やっているらしい。
戦時中は、家族と中国にいたが、
戦後 沖縄に戻り、中学2年から 米軍キャンプで 歌いはじめたという。
もっと聴きたくて、Mal weldron との こっちも 買ってみた。
Mal は ビリー・ホリディの伴奏者だったらしく
与世山澄子はビリー・ホリディ以後
久しぶりに一緒にplayしたい singerだったと
書いている。 ほんとに いい。
どういいか 説明できないし、
私の説明を聞いても たいして
意味がないから 自分で 聴いてね。(笑)
ベースは稲葉国光、ドラムスは日野元彦。
与世山澄子の CDは少なく この2枚も 再版だが、
With MALの方が ここに抜いたような 色んな人の解説が ある。
壺屋、エイサー、ウチナージャズ、
佐野眞一 『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』
澤地久枝 『琉球布紀行』
このところ なぜか 沖縄が マイブームだ。
ドラさんが 沖縄に壺屋を探しに旅に出たというのを 読んで、
もう30年も前に 大学のワンダーフォーゲル部で、
西表のジャングル縦断に 渡ったことを 思い出す。
大雨で 道路が寸断され、 目的のジャングルには 入れず、
目標を 失ったワンダラーたちは、 海辺で しましまの海ヘビと からんだり、
パイナップル畑で 1人1個 パイナップル食べ放題して 所在なく のんびり 過ごした。
石垣島で 船を待つ間、 小さな店で買った 壺屋焼きの こわれた 水差しは、 愛着がある。
なんくるないさぁ・・・ という言葉を (その頃は知らなかったが) 体感する 時間だった。
谷川雁さんの 「<南>の北としての 文学を」の中で
ヤマトの 民謡 都節、律の五音音階はすべて 洋楽のラ音をふくんでいるのにたいして、
琉球音階は ド・ミ・ファ・ソ・シ と ラ音を排除しているのは 周知の 事実です。
これは 心理の快・不快原則に関する きわめて 重要なちがいなのに、
この現象を 意識の 全分野に ひろげてみようという試みに
出会ったことがないのは ふしぎといわねばなりません。
(中略)
音楽については 蒙昧ですが、ラ音の省略を こう考えたことが あります。
それは ラ音が 欠落しているのではなく、 風土が ラ音を 充満させているために、
音として 表出する必要がないからだと。
珊瑚礁の海の色、亜熱帯の 木木のしたに たまって動く風が、
私には「ラ」とひびく 音の原基に感じられました。
うたがいもなくそれは <内なる南>の 標識です。
ヤマトという北の、その一部としての 南ではない。
自分よりも はるか南につづく、南の一部です。
<北の南>ではなく、 <南の北>です。
谷川雁の 仮説を 実証する力は 私にはないが、
また 島の浜べで たまった風を 浴びて
皮膚感覚として ラ音を 実感したいなぁ・・・・と思う。
目の前の状況は どうにもできないから、
波に身を任せて さあ どこへでも 持っておいき!と
海を眺めていた 女たちの たくさんの物語に 想いを 馳せる・・・・・
うたは そうして 生まれたと 思う。
自分の 中で うまく 繋がらないけど、
なんだか 突き動かされるような マイブーム。 こんな 感じは けっこう 好きだ。
附記
先週 朝日新聞 土曜版be Songs うたの旅人に 谷川雁 白いうた青いうた が紹介されたので、
このブログへも 谷川雁、 白いうた青いうた の検索で 来る人が 急に増えている。
新聞効果は まだまだ大きいなと 実感する。
白いうた青いうたには 思い入れがあるので 感情的な私見だが、
興味ある方は 読んでいただけたら嬉しい。
南海譜 http://kankarakan.jugem.jp/?eid=645
卒業 http://kankarakan.jugem.jp/?eid=647
谷川雁さんからのバトン http://kankarakan.jugem.jp/?eid=592
白いうた青いうたフェスティバル in 鎌倉 http://kankarakan.jugem.jp/?day=20091207