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母を 食う

おばんの子に育てられシリーズ、5月の「母を捨てる」「エスケープとスルーは生きる力」から サボってました。
予想はしていたのだが、(だから 書くのは 敬遠してたんだけど) 「母を捨てる」 で パンドラの箱を開けてしまったので、
自分の中の テンションが 下がってしまった。↓↓ ・・・・のです。(嘆)

5月に、思春期の 娘さんとバトル中という 高校の同級生に 「母を捨てる」を読んでねと送ったら、
ちょうど 同じ5月に NHK出版から出たばかりの 斉藤環 『母は娘の 人生を支配する』 を読むところ と メールが来て、
あちゃ、タマキくんに先越された! って 歯ぎしりした。(笑)

斉藤環氏は 精神科医で、専門家。 私は、知り合いでも なんでもないし、歯ぎしりするなんて おこがましい分際です。(笑)
私になにがしかのアドバンテージが あるとすれば、一応3人の 母親で あることと、毎日 娘として支配されてることと(嫁ですが)
仕事柄 たくさんの子どもの 母をやってるってことぐらいでしょうか。
タマキくんの本は、私が経験から 常々感じていたことが 整理されて書かれていて なるほど〜と ナットクすることが多かったけど、
やはり 母であり 娘である私は、 親子の相談にも 自分が投影されて もっと感情的に つらくなってしまうなぁ〜。

雑誌AERAでも、「母を捨てたい」という特集を組んで、
斉藤環氏と カウンセラー信田さよ子さん(『母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き』)の対談を組んだりしていたので、
「母を捨てる」を検索して このブログに来る人も 最近増えている。
「母を捨てる」は、子育てから老親の介護まで、人間にとって、最後まで続く 大きな難題なのだな、と 痛感する。

ある時期、自分の中の 呪縛から脱皮するために 子どもたちには 「母を 捨てろ」 と 言いたいが、
昨今の 子どもや若者を襲う 病理的傾向は、本人のみならず、必ずや 母を食う。
そのカニバリズムの 凄惨さは、実は何もわかってないだろう 傍観者の私でも 見ていて ほんとに つらい。

無意識に よい子を強いてきた ツケなのか。
無意識に 子どもを 支配してきた ツケなのか。

子を思わない母がいるはずもなく、病理に侵された娘(息子)の心身を守るべく、母は健気に 献身する。
ある時期、育て直し 生き直しのための 密着が必要だとしても、 そのサドンデスは先が見えない。

母は 壊れ ボロボロになる。

私は2次災害を 防ぐのが 自分の仕事と考えているので、
子どもには 自分のからだが感じるままにやりな と言い、
母親の 精神的サポートをしたいとは 思って来た。   が、
いったい 母なるものは、どこまで 食われれば 許してもらえるのだろうか。

人が 人として 成り立っていくために、 そんなにも 誰かを 食わなければいけないのかと 哀しくなる。

一方 増え続ける 老人の 病理的傾向もまた、本人のみならず、必ずや 娘(息子)を食う。
そのカニバリズムの 凄惨さと サドンデスは、「介護問題」 という くくりでは 抜け落ちる 残虐性を 孕んでいる。

私の 同世代は、ちょうど年代的に、その優しさと つべこべ言わずに 問題に対処する真面目な性格が 災いして、
親と 子の 双方の世代から 食われっぱなしの状態に 陥っている人が多くて、 ふあいと! としか 言いようがない。 

「介護」という 言葉が、想起させる イメージに、老いの持つ アンバランスな 凶暴さは 抜け落ちる。 
そもそも 私たちが、共食い 共倒れを防ぐために、他人に委ねる 介護システムを必要として 生み出してきた、
人と人との 格闘の 生々しい軌跡を もっと思想化 する必要がある。

赤坂憲雄氏の 『境界の発生』(講談社学術文庫) に 岩手県遠野 の 姥捨て谷のことが 書いてあった。
老人は、姥捨て谷に 食糧もなく 置き去りにされ、昼間は 里の畑に 働きに行き、
最後の最後まで 働き手として 役立ちながら、食糧もなく 次第に 朽ちて行く という。
緒方拳が 名演した 映画 『 楢山節考 』の世界である。

姥捨て、間引き、娘の身売りといった 口減らしが 100年ほど前には まだ歴然と あった 国である。
人が 人として 生き抜くために、共倒れを 避けるために、仕方なくあった 共同体のシステム。
生きものの 集団が 本来持っている残虐性を、 教育とか 介護とか 優しい言葉のシステムに置き換えて 封じ込めた 罰として、
残虐性が 病理として、 母を、子を、食う形で 逆襲しているのか とさえ 思う。

 
親子問題は どのみち 解決のつく問題ではないから、発想の転換で、笑い飛ばして、
それぞれ 生きものとして 大きく息を吸おうぜ、というのが 私の いつものスタンスなのだが・・・
・・・・・うう やっぱり、このテーマは、テンション下がる・・・・ ↓↓

母を 捨てる http://kankarakan.jugem.jp/?day=20080513

エスケープとスルーは生きる力 ↑↑  http://kankarakan.jugem.jp/?day=20080516

| おばんの 子に育てられ | 07:32 | comments(2) | trackbacks(24) |
Comment
いやはや。。。
なんとも。。。皆さんもきっとそれぞれにあるのでしょうが、私自身のことで考えても、母を捨てる、母を食う。。どちらも身に覚えのある話というか…痛い話です。育て直し、生きなおしのための密着(笑)まさに。。我が家には物理的な距離は以外に響いていたし(中学から寄宿生活)。そこからくる(だけでないが)母の妄想はものすごく。私の嵐の時期は凄まじかった。ついには、結婚もしちゃうし私。。(ってこんなことかいていいのか?)でも、今は、母になり、私も今後同じようにあるのかな。。。とも思ってはいるし、また母には、いまだ思い通りにならんでごめんよの思いがある。食べてくださいませな気持ちも(まだ無理だけど)。
ああ。なんだかよく分からない文章ですいません。
2008/10/24 2:37 AM, from あっきい
実はこの記事には、自分と母親とのことを書いてくれたメールが何通か届いていて、普段は封印している気持ちを、吐露させちゃうテーマなんだな、と改めて感じました。そうy

食べてくださいませ は ウソでしょう。(笑)そうじゃないからこそ、子どもは生きていく。
2008/10/24 7:04 AM, from かんからかん









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