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旧制鹿島中学 沈殿組3羽ガラス

だいぶ間があいてしまいましたが、
9月末に 長崎八人兄妹物語 取材のために 初めて 訪れた 佐賀県太良の 続きです。

泉おじさんの 同級生 60年ぶりに 再会した 旧制鹿島中学 沈殿組 坂下さん 若芝さん 井手泉

下の写真は 泉おじが持って来た 沈殿組の写真。
下段 中央が 担任の 岩永先生。 若いイケメン先生ですね!
落ちこぼれのクラスで みんな勉強しないから カンナかけをさせて 本棚を作らせたり ユニークな授業をされて
学校嫌いの泉も 先生の家に遊びに行くほど好きだったらしい。

下段 右から2番目が泉 その左が弟の 清明。
泉は 留年したので 弟と一緒のクラスになったけど お互いに 兄弟ではないふりをしてたとか。(笑)
2段目 左から3番目が 坂下さん。

この写真は 泉が足を組んでたら 「おう みんな足組め〜」って 先生が言ったとか。(笑)
みんな はだし だし。 さすが 沈殿組。




坂下 おまえ、覚えとるか。学校行って、校門入らんとばい!
泉 うん。
坂下 それでそのまま、俺と一緒に帰ったばい。
津埼 そういうことって、なんか大きくなってから、年取ってからの話題になるよねぇ、いい悪いは別として。
―  アハハ  いい悪いは別としてって。(笑)
坂下 話題になるよ。 そいで、もう帰ろうって。 道草くってあっち寄ったりこっち寄ったり。
     学校の帰りに あそこのみかん、ごっそり取ってもって帰ったやろ。
若芝 みかんて、においがぷ〜んとするんだよね。
―  アハハハ  バレちゃうじゃないですか。(笑)

泉  あれは登校拒否のハシリやなぁ。
―  いやぁ、登校拒否はそんな積極的じゃないですよ。(笑)
    今はみんな家に一人引きこもってるから。 そんな仲間がいたら楽しいよね。
泉  楽しかったねぇ。
―  でも 鹿島中学は厳しかったんでしょう?
泉  厳しかったよ〜。葉隠れの 佐賀鍋島藩やから。


津埼 鹿島中学は隣に女学校があるんですが、女学校の門の前を通ってはいけないので
    ぐる〜と回らなければいけなかったんです。
―  へええ? 門の前を通ってもダメなの?
津埼 はい、その当時はね。 
―  夏木と話したことありますか?
津埼 うちらは 女学校の前を通るのも恥ずかしいから。 話したことないです。
坂下 そうそう。


泉  おれらはそ〜とう悪かった。
坂下 悪かった。多良の3羽ガラスって言われたばい。
―   アハハ 丸刈りなのに 髪を長く伸ばしてるから はさみ持って先生に追いかけられたとか。
泉  いや、無精ひげを伸ばしてたからねぇ、ひげを切れって追いかけられたんです。


若芝 ぼくたちは昭和25年卒業だからね。 ぼくはチフスで1年留年したんです。
泉   そうでしたか。
―  泉さんだけじゃなかったんだね、落第したのは。 卒業はしたんですか?みなさん。(笑)
坂下 卒業はした。
泉  あれ? おれは 卒業したのかなぁ・・・・(自信なさそう)
若芝 勉強もしないし、頭も悪かった。
泉   若芝はよく勉強しとったよ。 おれは教科書買わんかったもんね。
(泉さんは 教科書代で 馬糞紙を買って絵を描いてたって前に言ってた。)

坂下 金がなかったばいね。
泉   でも坂下もよう勉強しとったよ。
坂下 学校の勉強はしないで、他の勉強しとったよ。 
    (坂下さんは 戦後 英語の勉強がしたくて 進駐軍で働き 今はNHKの講座で 6ヶ国語しゃべれるとか)
坂下  おいは 毎年 海外旅行行っとるけんね。 「トイレどこですか」さえ 言えれば どこでも行ける。
―   アハハ
坂下  今度 一緒に 韓国行きましょう。 うちに泊まれば すぐよ。 若い男紹介するよ。
―   アイゴー! 行きたい〜! カッチカジャ!(笑)

坂下 試験の時に なんか気に入らなかったらなね、「おう、白紙出すぞ〜」って言って白紙出す。
―  白紙? 白紙同盟みたい(笑)
坂下 学校行っても 代返(代わりに出席の返事)してもらう。
泉   若芝は よう寝とったなぁ。
坂下 おう、よう寝とった。
若芝 眠いから寝とる。 休み時間になったら、先生が、「もう 休み時間だから起きんさい」っておこしてくれた。
―   キャハハ 先生も太っ腹だ。
―  昔は厳しいけれども、おおらかなんですよねぇ。今は厳しくないんだけれども、きつい。

泉    おれが覚えているのは、おまえは学校の机を改造して、なんかやっとったやろ。 あれ、何やっとったか?
坂下 おお そうそう。
泉   学校の机をですよ。ちょうつがいか何かつけて。もう怒られて、先生に これ誰の机だって。
坂下 そうそう。(思い出す)そいで、ほら、冬休みになってストーブ使うようになったら寒いから・・・
泉  そうそう。倉庫から机を出してきて、足でば〜んと蹴って割って、
坂下 そうそう。教卓の下にな。 そしたら先生が来て、感心して、
       「ほお、この教室はいつ来てもぬくいなぁって。」  机をストーブで燃しとったのよ。
―  えええええええ! ひどい(爆笑)

泉  もう、悪かった!(吐き捨てるように)
坂下 う〜ん、悪かった。
―  どうするの? 机ない人は。
坂下 そりゃ困るわけよ。だから倉庫から どんどん机持ってきよった。
―  キャハハ 悪いなぁ〜(爆笑)  

若芝  まあまあ 話はつきないが・・・・私は毎日津崎さんに お茶のみに来るから。(笑)
津埼  やかましかけんが。 (笑)
坂下  うちに泊めたかったけんが、宿決めとるっていうからね。 今度来たら うちに泊まりなさい。
     あんたよか人ねぇ。 なつかしか〜 気がする。 明日の朝 うちの栗を 宿に届けるけん。
―   わあ 栗大好き! 欲しい欲しい! ありがとうございます!
若芝  初めて会ったんだけど、初めて会った気がしないなぁ。
津崎奥様 ほんとに 初めて会った気がしないわぁ。 
―   夏木の娘だからですよ。 傳次郎の孫だし。(笑) 今日はほんとに嬉しかったです。
    傳次郎の写真とか こんなに大事にしてもらって。 
奥様 うちの人、井手先生が大好きですもん。
―   佐賀に 親戚が 増えた気がする。(笑)

泉少年が 毎朝敬礼していたという 有明海の 朝日。  私も思わず 拝みました。 (露天風呂から)
タラ・・・・・ ほんとに来てよかった・・・・・・

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| 長崎8人兄妹物語 | 08:52 | comments(4) | trackbacks(2) |
Comment
待ってました、沈殿組アワー。
おおらかでいい会話だなあ。
有明海のとろんとした空と海の風景をみると、人の心もやわらかくあり続けるんではないか、と思いました。うちの父は、釜山からの密航船で有明海に入ったらしいけど、タラの沖合だったような気がしてきたなあ。
2011/11/24 10:58 PM, from ぱくこ
え?お父さん、長崎から島原、天草の間をくぐって有明海に入ったのでしょうか?福岡の方が近いのにねぇ。九州に行くと、半島はほんとに近くて、人の流れも頻繁で、濃いなぁって実感します。沈殿組の3方のお話でも、佐世保に死体が上がるから(朝鮮戦争?)それを収容する仕事に行った人がいるとか、アメリカ軍は死体を焼かないとか、戦後を少年たちが逞しく生き延びるのに、朝鮮半島とアメリカ軍がいかに大きかったかを実感しました。NHKの蝶々さんを見ていたら、蝶々さんは佐賀鍋島藩の武家の娘で活水で英語を学ぶことを夢見ていたと初めて知り、みちこちゃんと行った活水のチャペルが写ってなつかしかったです。
2011/11/25 8:39 AM, from かんからかん
私も、会話に参加させて下さい。
泉さんと清明さんは兄弟だったんですね。高校の同窓会名簿に並んで載っていますよ。(昭和25年3月卒業)
私の先輩方は、そうとうな豪傑ですね。私たちの頃もバンカラがかっこいいとされ白線が3本入った破れ帽子をかぶり、通学しました。高校は、小高い丘の城跡にあり周囲はお堀に囲まれて正門は朱塗りの赤門でした。私たちは、赤門生とか鹿城健児(ろくじょうけんじ)と呼ばれていました。
卒業して42年。思い出すのは青春の少し甘く苦い思い出です。60年会わなかった同級生との会話がまるで昨日のことのように出来る3人の友情に感激です。私も、そうありたいと思っています。
2011/11/26 6:45 PM, from kawakami
kawakamiさま、ふるさとを遠く離れても卒業名簿を大切にお持ちなのですね。長崎八人兄妹物語 イズミで検索すると、その2にイズミが留年して、兄弟かと問われてもシランフリしていた話が出ています。おじたちも多良の豪傑なお友だちも、もちろんインターネットを見ませんが、プリントして送っています。kawakamiさんの嬉しい感想もきっと読んでくれてますよ。いつもありがとうございます。太良編はこれで終わり、長崎に向かいます。
2011/11/26 9:41 PM, from かんからかん









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