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佐賀県多良町 津崎写真館 再会!沈殿組

佐賀県太良町のHPによると
太良の表記は 昔は 多良だったが 昭和30年に隣の大浦村と合併し 太良町になったという。
町のどこからでも 多良岳と有明海が見え、干満の差が8メートル もあるので
「月の引力が見える町」 が キャッチコピーらしい。

仰天記憶力で 60年前の 地図を書いてくれた テツオによれば、
おれたちにとっては タラは太良ではなく あくまで多良だそうで。(合併前に奈良に引っ越してるからね)
私も 今現在の 太良と 60年前の多良と おじおばたちの話の中で 音だけでイメージしていた タラと
表記を わざと統一しないで 書いている。ややこしいでしょうが おつきあいください。

「長崎から 多良へ 疎開するときは トラックの荷台に乗って移動したのを 覚えています。」
太良町に近づくと、泉おじは レンタカーの後座席から 身を乗り出して 言った。

「舗装してないデコボコ道で 土ぼこりがすごかった。
風で 帽子がポ〜ンと飛んでね、 一つ帽子を なくしました。
しかし こんな道やったかなぁ・・・・」
旧道は、今走っている 新道より 一本山寄りに あったようだ。

「お電話でもお話しましたが、僕の鹿島中学時代の悪友、沈殿組の2人が、ぜひ会いたいと言うのです。
それで太良に着いたら、まず彼らに 時間を連絡しなきゃなりません。」
「それは楽しみですね。津崎さんと 水車小屋に どれくらい時間かかるかわからないので
夜にホテルの方に来ていただいた方が 確実かもしれませんね。」
泉さんは 60年ぶりの訪問に すごく緊張しているようだった。 


糸岐橋を 渡ると 津崎んに言われたとおり、セブンイレブンがあった。

津崎酒店がつまり、セブンイレブンなんだろうか。 
地方では、酒屋さんが なかなか成り立たなくて コンビニにする例がある。
 
セブンイレブンに入って聞こうと 駐車場に車を止めたが、
「わぁ これが 糸岐川か!」 思わず 川に惹かれて 今渡った 糸岐橋の方に かけていく。

糸岐川は 思っていたよりずっと小さく 川の上流に 山が見える。
でも 川は あった! 暗渠じゃなかった。 いいところだなぁ! この位置から 振り返るとすぐ
 有明海が見える。



 津崎さんに 電話する。
 「先日お電話した 井手傳次郎の孫です。 今 糸岐橋のセブンイレブンに 着きました!」
「おお! うちは 旧道の、一本奥に入ったところです。」

どうやら セブンイレブン= 津崎酒店ではないらしい。
携帯で 電話をかけながら セブンの駐車場の車に 奥に行くように 手で指示して
自分は 川沿いに歩いて行くと  あれれ? 

なんだかすぐ向こうで 何人か人が動いているのが見えたような・・・ 
つい吸い込まれるように 川沿いに上ると

津崎写真館 と 看板が見える。

え? え〜? これは まったく 予期してなかった。
「津崎写真館って書いてある! 写真館 ほんとにやってたんだ!」 びっくり仰天。




「津崎和朗さんですか? 」
「はい、そうです↑。 津崎和朗です。」
電話と同じ かくしゃくとした 語尾が上がる感じの 若い声
津崎和朗さんに 初めてお会いする。
電話よりも さらにお元気そうで ダンディな方だ。

           
  「井手傳次郎の孫の 根本千絵です! こんにちわ〜!わあ、写真館されてるんですね!
「いや、もう写真館はやっていません。 看板だけあげとるんです。 目印になっと。」
電話では 写真館の看板を目印にとは 一言も言われなかったから 不意打ちをくらった気分。 
でも でも 感無量! 井手傳次郎に写真技術を教わった 津崎写真館が
ほんとに 多良・糸岐川のほとりに 存在したのだ!

「わあ おじいさんになってる〜!」
車から 降りた 泉さんに 駆け寄る男性。
「はい、 おじいさんになりました。」と 泉さんが 敬礼する。

なんと 泉さんの 鹿島中学の 同級生 若芝さんと坂下さんが
津崎写真館で 旧友を待ち構えていたのだ。

「おお 変わったばい! なつかしか〜。」 60年ぶりの 再会。 旧友と抱き合う。


   「わあ お父さん(井手傳次郎)にそっくり!」と津埼さんの奥様。
「あんた、親父さん、傳次郎さんに似とるばい、そっくりや。」と坂下さん。
「似とる、似とる、そっくりや。後で写真見せます。」と津崎さん。

鹿島中学 沈殿組 坂下さん 若芝さん 井手泉                                        


泉  みんな悪かったんですよ、この3人は。
坂下 多良の三馬鹿って 呼ばれとったよ。
ちえ キャハハ、沈殿組 再会スペシャルですね!(笑) 
    坂下さん? 私 夏木の娘です。
坂下 おおおおお! 夏木さん、知っとおよ。(抱き合う)
      おいの妹とテッちゃんが同級生やもん。そいで、いっぺん同窓会に来とるんよ、テッちゃんは。 深雪ちゃんとも 文通しとったもん。
泉  僕が筆無精でご無沙汰ばっかりするからね、代わりに妹の深雪が手紙書いてくれたんです。
ちえ  深雪ちゃん 夏木と同じ年に 66才で死んじゃったんですよ。
坂下 そうて そうて。 

なんだか 私までが 旧友に会った気分。(なぜかどこへ行ってもそうなる私) 
佐賀弁シャワーが 心地よい。
思いがけないサプライズ!  82才3人と85才の生き証人がそろい踏みだ。(笑)

明るいうちに みんなで 井手家が借りていた 水車小屋跡まで 歩いて見に行くことにする。

| 長崎8人兄妹物語 | 07:25 | comments(7) | trackbacks(0) |
Comment
私の故郷もタラの糸岐です。津崎写真館は良く知っています。鹿島中学(旧制)沈殿組の三人を高校の同窓会名簿で見つけました。私の先輩にあたるんですね。
この、シリーズは数年前から注目しており読むたびに涙が出るほど懐かしくなります。私も、タラにはもう長い間帰っていません。タラに帰りたいという思いでいっぱいです。
素晴らしい、文章を有難うございます。
東京・武蔵野の地より応援いたしております。
2011/11/02 9:59 PM, from kawakami
kawakamiさま、コメントありがとうございます!以前もテツオの記事にコメントいただきましたね。お兄さんとミヤかミユキが同級生とか。その時も津埼という
醤油屋さん、ご存知ないか聞いた覚えがあるのですが、津埼写真館ご存知でしたか。今回初めて太良へ行き、ほんとに
変わらずよいところで感動しました。
どうぞ機会を見つけて帰ってくださいね。まだしばらく続くので、ぜひ読んでください。
2011/11/02 11:04 PM, from かんからかん
私が「かんからかん」に出会ったのは、インターネットで「糸岐川」というキーワードで検索したことに始まります。
それは、私が幼い頃(たぶん小学1年か2年)山道や川沿いを道草しながら学校から帰っていたとき、川沿いに水車小屋の廃屋を見た記憶があるのですが曖昧で「幻だったのかも知れない、いや確かにあった」という思いが数十年来心の奥に引っかかっていました。
インターネットでの検索は見事にヒットし、「かんからかん」に出会うことが出来ました。水車小屋の記憶は点から線へと繋がりました。そこで生活されていた井手家の人々の人生がいきいきと伝わり感激しました。
お孫さんがタラの津崎写真館探し当て訪ねられた行動力には驚きました。
私の、長年の疑問を見事に解決していただきました。
続編を楽しみにしています。
2011/11/05 8:46 PM, from kawakami
まあ、私が津崎酒店にぶつかったのと同じ、ネット時代ならではの記憶を検索で辿った結果だったのですね!イトキ川 なんて素敵な川の名前でしょう。次の記事は、糸岐川沿いに歩きます。水車小屋の写真は
残念ながらないのですが、なつかしい風景が見られるかもしれません。
もう少し待っていてください。
2011/11/07 8:41 AM, from かんからかん
ちえさんの文章って、ホントにあたたかいね〜。
十万年後、誰もいなくなった河原でポツンと跳ねているウサギもきっとあたたかいんだろうな〜。
2011/11/08 2:33 AM, from あらるかいじゅう
昔長崎出島の久保田です、井出様のどなたかと付属小学校で同級でした、1931年生まれです、そのかたはおげんきでしょうか?私の家内は新宮の次女です、今佐賀市下無津呂で暮らしてます、貴女のブログを見て、メイル致しました。
2011/11/20 1:10 AM, from 久保田順一 
わあ久保田さま、コメントありがとうございます。以前長崎新聞の女性記者のご紹介でぶしつけにもお電話させていただいたことがあります。昭和6年生まれは井手4男清明ですね。千葉県で夫婦で元気です。
井手兄妹が6年間暮らした多良を今回初めて訪れました。よいところですね。奥様にどうぞよろしくお伝えください。
2011/11/20 9:34 AM, from かんからかん









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