古谷田奈月 待望の第2作! 『ジュンのための6つの小曲』





去年 ファンタジーノベル大賞を受賞した 古谷田奈月さんの
待望の第2作が 刊行されました!

『ジュンのための6つの小曲』





きゃっほ〜! これは私のために書かれた物語?
また今年も、幸福なカン違い♪(笑)に浸れる 贈り物を
クリスマス前にもらった気分♪


ずっと「うた」のことを考えてきた。
空気の中に満ちた音や声に共振しながら、最初にうまれる「うた」のかたち。

「意味と音の組み合わせが 勝手に決まっちゃってるのが嫌だし、
その組み合わせが、とにかくすごく変だから」
とジュンは言う。

たしかに! 貧弱な人生で得た 使い古しの言葉を  音に当てはめるだけじゃ 充分じゃない。
新しい配列、新しいアレンジ 。 新しい「うた」の誕生だ。

ともかく奈月の 文章が好き!
ストーリーでも 構成でもなく
一行があまりに好きで うんうん と たびたび立ち止まってしまう。

十代男子! ともかく14才ってやつは・・・・
親にも 自分にも どーしようもない 
 だれか こいつの トリセツくれ〜!って 叫びたいやっかいな季節。(笑)

「僕」という一人称を使う種族に、昔からどうしようもない羨望がある。
そして 奈月の書く男子は 14才も おっちゃんも ほんとにいい!
 あ〜 うちの周りにいる男子ども。 ネタに溢れてるよ。 書いて欲しい!

『ジュンのための6つの小曲』
 
すべての「僕」という名のひとりへ(男子じゃなくても) 読んで欲しい一冊。

自転車に乗るのは 向かい風を浴びるためだ。
そもそもここが居場所なのでは、を見つけて走れ!   スコ〜ンと 放物線が そらへ ひらくよ。





 
| おばんのゴリ押し 本 | 09:32 | comments(0) | trackbacks(0) |

日本ファンタジーノベル大賞!古谷田奈月『星の民のクリスマス』

前の命名の記事 1981年生まれ しぶとい+頑固+マイペース の 我が家の長男クンの同級生 
古谷田奈月ちゃんが  この夏 第25回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しました〜〜!!
きゃっほう! おめでとう!!

日本ファンタジーノベル大賞受賞 『今年の贈り物』   http://www.shinchosha.co.jp/prizes/fantasy/

ねもとパーティにも 中学生の頃 
谷上キャンプ かや小屋建設 読書会などに参加してくれた なっちゃん なつぼうです。

中学生の時から 彼女の書く文章にドキっとして 鳥肌。
ぜひぜひ 書き続けて欲しい! 
最初のファンだから 本になったら最初に読ませてね!
と ずっとずっとこの日を 待っていました♪

私にとっては まさに 今年の贈り物!
奈月と一緒に旅して 応援してきたミチコちゃんに 見せたかったな〜〜(涙)
 

来週11月22日(金)新潮社から 『星の民のクリスマス』と改題して 出版されます!
(ボージョレーヌボーと共に解禁♪)
ぜひぜひ 地元の本屋さんで買って 読んでください。

古谷田奈月 『星の民のクリスマス』新潮社 1575円 11月22日発売

http://www.shinchosha.co.jp/book/334911/



April come she will   http://kankarakan.jugem.jp/?eid=878
| おばんのゴリ押し 本 | 23:03 | comments(9) | trackbacks(0) |

血で飛ぶ 高橋克彦 『火怨』北の耀星アテルイ伝

宮崎駿のアニメ『魔の宅急便』に出てくる 屋根の上でカラスを描く 絵描きの女の子が好き。
(前にも書いたね。あと映画『フィールドオブドリームス』の ケビン・コスナーの奥さん。私の中の 理想の 女子像。)
 
その絵描きの女の子が ほうきで空を飛べなくなった キキに
「魔法って 呪文を唱えるんじゃないんだ」って 聞くと
「うん 血で飛ぶんだって。」 と キキが暗く答える。
「魔女の血か・・・ そういうの 好きよ。」 
  
このセリフが ほんとに好き。

キキのぼやきと 絵描きの女の子の反応が 噛み合っているのか 微妙だが
その微妙な部分が好き。

歌舞伎の家系とか 魔女の家系とか DNAの配列とか
そういう 避けられない 束縛としての 血ではなくて

何かに出逢った時の 自分の体内の反応が
あまりに 激しくて あまりに 説明できなくて 
それが どこから 来てるのかって ずっとずっと 考えていて
でも 確かに 自分の中の 何かが 反応してたんだってことだけは わかる。

そういう 自分を構成してる 要素としての 血。


わたくしといふ現象は 
 仮定された有機交流電燈の 
 ひとつの青い照明です
  (あらゆる透明な幽霊の複合体)
 風景やみんなといっしょに
 せはしくせはしく明滅しながら
 いかにもたしかにともりつづける
 因果交流電燈の 
 ひとつの青い照明です
 (ひかりはたもち その電燈は失われ)
             宮沢賢治詩集 『春と修羅』序より 
  


そうなんだ。 
 それは あらゆる 透明な幽霊の複合体で 

祖先の血を受け継いでるとか そういう 意味じゃなくて (イヤ そういう意味なんだけど)
「血筋だね〜」って 片付けられたら なんか 「そうじゃないんだってば!」って 言いたくなる。

せはしくせはしく 明滅するのが なんなのか それが わからなくて
だから 苦しくて

説明できない。 いや、説明したくない。(笑)

でも たしかに 発光しはじめるんだ。 ひかるんだよ。

長崎で 遠藤周作記念館で キリスト教のことを 読んだ時 なぜか 胸が ぎゅっとなった。
それまで キリスト教のことを 自分の問題として 考えたこともなかったから
自分が 何に反応しているのか まったくわからなかった。

そして 去年夏 塩竈のワークショップに行く前
これを読んでおくとよいよと ねもパのたまちゃんに 夫が勧めていた本
高橋克彦の小説 『火怨』を読んだ時 もう ほんとに 最初から 胸が ぎゅっと 苦しくなった。

 

自分が 何に反応しているのか わからなかった。
タイトルの意味も よくわからないけど 火怨って 字面が なぜか しっくりくる。 
たぶん・・・ 名取とか 多賀城とか 南郷とか 昔から聞いてた地名に反応してるんだと思うんだけど
・・・・宮沢賢治を読んでも こうはならないから なんなんだろう。
でも 自分を作っている血の ある部分はまさに 東北だ! って 血がたぎった。

アテルイは 日本史の時間に たぶん習ったことのある
征夷大将軍 坂上田村麻呂と 戦った 蝦夷(えみし)の長 阿弖流為(アテルイ) のこと。

蝦夷(えみし) は 蝦夷(エゾ)とは違って 東北にもともと住んでいる人たちのこと。
陸(みち)の奥、辺境に住む 野蛮な民族、まつろわぬ者(ヤマト朝廷に従わぬ者)蝦夷を取り締まるために 
大和朝廷は 724年 多賀城を築いた。

749年(天平21年) 多賀城に近い 小田郡から 大量の黄金が産出した。
ちょうど 奈良の大仏を建立して 八分通り完成、
あとは 黄金で 鍍金を施す段階に来ていたというから 朝廷は狂喜。
宝の出現に感謝して 天平感宝(勝宝?)元年に 改元したという。

歴史は 常に 勝者によってまとめられる。

蝦夷は 文字による記録を持たなかったから 大和朝廷側の ごくわずかな 記録を頼りに 
岩手県釜石生まれの 高橋克彦が 蝦夷側の視点から小説として いきいきと再現してくれた。
 
北上山地を 走り回る 若きアテルイが それぞれの部族の長の気持ちを 次第にまとめて 
みちのくの 宝欲しさに 精鋭を送りこんでくるようになった 大和朝廷に ゲリラ戦を挑む 過程は
ほんとに昂奮するから ぜひ 『火怨』を 読んでほしい。


ちょうど スプリングキャンプのテーマが 宮沢賢治童話 『鹿踊りのはじまり』

 2012 8月 みちのくまつり
                                      金津流梁川鹿踊り 撮影 根本彩夏                 


谷川雁 『ものがたり交響』 116pから 引用する。

この芸能の底を流れているものが戦士の美しさであることは否定しがたい。
それでは風は、戦士の美のはじまりを説こうとするのだろうか。 
      (中略)
 鹿踊りを軍隊になぞらえるとき、ぼくたちは農民がそのまま戦士であって、
農民でない戦士は一人もいなかった時代があると仮定してみればいい。
かれらの敵はどこにいたか。
敵は異族である前に、まず飢えであり、病気であり、天災地変だった。
それは近代の軍隊よりはるかに奥行きのある軍隊だ。 

平時は小さな集落ごとにわかれて太鼓を打ち、さけびを発し 群舞する。 一種の 分教訓練だ。 
矢を射たり、馬を走らせたりする個別の戦闘訓練は、狩人としての日常作業でじゅうぶん果たされる。
焼畑、水防工事、道づくりなどの集団作業はいつでもとりでの建設能力を準備していることになる。

年に一度は それぞれの出身地区を見分けることのできる服装で 大集会が催された。
そのときの主要行事が 鹿踊りだったという 空想が成り立つ。
長い髪を垂らした仮面と 馬乗り袴を持った あのユニフォームは、
人間と馬を一体化した 騎馬兵士の象徴では なかろうか。
あそこにさびしく甘美に匂っているのは、かれらが守ろうとする
こども・女・老人たちの影だろう。  

                                      ものがたり交響 谷川雁 






十代の会 ものがたり文化の会を 谷川雁と一緒に立ち上げた
定村忠士さんの 『悪路王伝説』 を 合わせて読むと 
さらに昂奮する。


定村さんは 宮沢賢治の詩 原体剣舞連に書かれた
 昔達谷の悪路王の 

悪路王とはアテルイかを追って 岩手や 鹿島を 訪ねる。








定村さんがこの本を書かれたのは 1992年。
高橋克彦が 『火怨』を 新聞に連載しはじめたのは 1997年からだから
定村さんは 『火怨』を 読まれただろうか。
高橋克彦は 参考にしたかもしれない。



写真上 原体剣舞 下 鬼剣舞  みちのくまつり                撮影 根本彩夏           






昨年夏から 『火怨』 読んで読んで!と ゴリ押ししまくってたら
なんというタイミングか NHKで まさかの 『火怨』ドラマ化!
(昨夜総合でやってたのに 間に合わず)

大沢たかお かっこいい〜!
    イヤ ありえない。 あんな やさ男じゃない!
でも 大沢たかお がんばってるよ。
    イヤ そういう問題じゃない!
でも 北上山地の奥深さ 蝦夷の軍隊の装束が ビジュアルで見られるなんて なかなかないよ。
鉄つくりのために 木をたくさん伐採するために 禿山になった山とか。
    飛良手(ひらて)が出てこない時点で 許せない!

私に勧められて 『火怨』 にハマり 3回?読んで そのたびに号泣 ドラマは絶対に見ない!
もう 岩手に住む!とか 血で飛んでる(ぶっとびすぎだ)の 彩夏と 喧々囂々。 

まあ 確かにだいぶ 登場人物変えてるし なんか 蝦夷が 復興構想会議みたいに 会議ばかりしてて
野山を駆けまわる 蝦夷の勢いが  削がれてたなぁ ・・・・ 
311震災の慰霊祭が まるで 戦没者慰霊祭みたいに 天皇の名の下に挙行されるのも 違和感
あったが・・・・

なんか 削がれるなぁ・・・・ 
その削がれ方の構造が たぶん 一番 東北にとって 大事な気がするが・・・・




 

圧巻 鹿踊り 百鹿乱舞    http://kankarakan.jugem.jp/?eid=820

| おばんのゴリ押し 本 | 10:45 | comments(5) | trackbacks(0) |

後藤竜二『キャプテンはつらいぜ』 津波のはなし 陸前高田

小学校で 朝 本を読むボランティア 今年は 1年間 6年生を 担当しました。
 
親として 小学校を卒業してから もう10年以上たつし、
一時は8人くらいいた ねもとパ-ティメンバーも 今は6年生の まーくん1人なので
つい 知ってる子がいる 学年を 希望してしまいます。

これまで 6年生には 『長靴下のピッピ』 『ふたりのイーダ』 を  読んできましたが
今年は 初めて 後藤竜二『キャプテンはつらいぜ』を読んでみました。

 


リーグで 毎年ビリの おんぼろ少年野球チーム ブラックキャット のお話。
やる気ない6年生が 塾やらリトルリーグやらで ごっそりやめてしまい 解散の危機にあったのを 
キャプテンにさせられた  5年生 長谷川勇と 小5小4の 頼りないメンバーたちで すったもんだ ふんばる。

でも野球の話って いうよりは 高学年に あるある!の 男子の心理 女子の言葉の攻撃
会話のやりとりが リアルで痛快。  6年生たちも ニヤニヤ笑いながら 聞いてたね。

勇の幼なじみの 秀治は 中学生のケンと万引きしてから ちょっとグレちゃう。
幼なじみの ハー子は いつも勇に きびしい。
下町どらねこ横町で 中華料理屋タコ松をやってる 勇の お父さんお母さん。  

なにより 落ちこぼればかりの オンボロ麦塾の先生 ゴロさんがいい。
その子その子に合った勉強法をアドバイスしてくれる。
いつもカップラーメンばかりすすってる ビンボー先生だけどね。 私的に 理想な 大人だ。
(そういえば 小学生の話なのに 学校の先生がまったく出て来ない!)
   
 野球好きじゃなくても(もちろん野球好きならなおさら)  絶対おすすめ!
我が家の子どもたちも 大好きだった お話です。

6年生は 隔週で 3クラスを順番に廻るので 1学期に2回 まわるかまわらないか。
前回読んでもらった内容を 覚えているかも怪しいけど
この学年はとても 落ち着いていて どのクラスも 食い入るように 聞いてくれるので 通うのが 楽しみでした。

文庫本200ページの話を飛ばしながら 読んだので 
春休みに ぜひちゃんと 読んでくださいね!(キャプテンがんばる など シリーズがあるよ) 

さて新木小学校の 朝の本読み どんぐりどんぐらでは
(読み聞かせって言い方 高圧的でキライなんです)  
1年に1度 学年ごとにスペシャルの時間を設けて 特別企画をやっています。

今回は 6年生に息子さんがいる お母さんが 
ご自身のふるさと 岩手県陸前高田の津波の話を 地図や画像を交えて 話してくれました。
 
  
岩手県は 日本の47都道府県の中で 一番大きい県。
まず 陸前高田の 被害状況。 もともと人口が少ないのですが、
人口の9パーセント 10人に1人が亡くなり 5000人減ってしまったそうです。

130221_0855~010001.jpg

これを 我孫子市で考えてみると 布佐から新木 湖北全域の広さは 津波で流されちゃう。
(地図の赤い部分が 津波で流された 範囲。)

津波の高さ18メートルだったら 新木小の屋上じゃなきゃ助からない。

このへんは 新木小くらいしか 高い建物ないけど
マルヤやD2みたいな建物は おもちゃ箱みたいに流された。

新木小学校の生徒は全学年で634人。
それぞれ4人家族だとして 全校でファミリーが 2500人だとして 小学校5つ分くらいの家族が 亡くなっちゃう。
 

身近なものとの 具体的な比較に みんな 声をあげて 驚いていました。



それから 2011年3月11日の2週間後にやっと 車が通れるようになって 
陸前高田入りした時の写真を 見せてくれました。 

あまりに何もない景色 流された車(ご実家の車だそうです)
テレビで見たことはあっても 身近なユータの母ちゃんの話は 子どもたちに 迫ったと思います。

避難所や 数日前に高校の卒業式だった 甥っ子たちに聞いた話もしてくれました。 
津波警報が解除になる前に 自宅が心配で戻った人は助からず、
立ち話をしてて 家に戻らなかった人は 助かった。

だから みんな お母さんたちの 立ち話を バカにしちゃダメだよ〜!
(みんな笑ってましたね。) 

最後に 3月に改正される 津波情報について説明。
津波って 大きな波が 来るんじゃないんだよ。
海が そのまま 3メートルや10メートル 盛り上がって 押し寄せてくるんだよ。
絶対に 高台に逃げてね!  という言葉が印象的でした。

私は ちょうど母の退院と 準備の日が重なり お手伝いにも行けなかったので(ごめんなさい!)
この日初めて 子どもたちと一緒に お話を聞きました。 

小学校の先生を目指されてただけあって 具体的で わかりやすく 
お母さんと義理の妹さんを 亡くされているのに 感情的にならずに 明るくハキハキした話ぶりで
胸に 迫りました。 
機会があったら 他の学年でも 聞いてほしいです。  貴重なお話 ありがとうございました。

最後に 1年間 本を読んでもらったお礼にと もうすぐ卒業式の 6年生全員で
「最後のチャイム」を 合唱してくれました。

へえ 知らない歌だけど なんて いい歌だ・・・・うるうる(涙)
ほんとに 子どもたちの合唱ほど からだに沁みるものは ありません。

4月からは 中学生♪ 新しい世界でも たくさんの人や 本に 出逢ってください!


附記 
 
陸前高田の話に触発されて 帰ってすぐに陸前高田の 小中学校高校8校に電話をかけました。
ものがたり文化の会で 細々させていただいている  被災地の学校図書室や図書館に 
宮沢賢治童話全集を贈る 支援活動です。 
ユータの母ちゃんの母校高田高校他4校に 本を送らせていただきます。


これまでに読んだ本(小学校で読んだ絵本も 右側カテゴリィ おばんのゴリ押し本に入っています)
 
ふたりのイーダ       http://kankarakan.jugem.jp/?day=20110310

(なんと2011年3月10日の朝読んで その日のうちにアップしてる!次の日ならムリだった)

ふたりのイーダ 長靴下のピッピ他
             http://kankarakan.jugem.jp/?day=20080318








| おばんのゴリ押し 本 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |

報道カメラマン 高橋邦典 FRAMES of LIFE

東北大震災から 今日で1ヶ月。 
長い一月でした。

報道写真家 高橋邦典さんのHP 
KUNI TAKAHASHI PHOTOGRAPHYを紹介します。

去年までは シカゴトリビューンの記者 
今は インドムンバイに住んで フリーで 紛争地域を撮っている 戦場カメラマンです。

今月一時帰国して 仙台生まれの高橋さんが 故郷宮城に駆けつけました。

MASSIVE earthquake hit my home country
http://www.kunitakahashi.com/blog/2011/04/02/massive-earthquake-and-tunami-hit-japan-my-home-country/

小さな写真のサムネイルを クリックすると 大きくなります。


高橋邦典さんの写真は 対象への食い入り方が引けてない、
カメラのファインダーを通してではなく
自分の目の前に対象がいる と錯覚するような 臨場感があります。

日本のキャパか!って 私は思っているけど
写真家の孫とは言え、ドシロウトの私に言われてもね〜。(笑) 身びいき入ってるし。
でも 外国でも 色々受賞しているので 圧倒的な写真の力は
高い評価を 受けて いるようです。

こちらは 子ども向けの 写真絵本。   
紛争地域の 子どもたちの生活、 日本では 想像つかないような現状に 胸がつまるけれど、
高橋くんの 素直な感想とともに読み進めるので 
日本の子どもたちにも ぜひ見て欲しいと 思います。




高橋邦典
1966年宮城県仙台市生まれ。
千葉大工学部中退後、渡米。
ボストンの写真学校卒業後、
ボストン・ヘラルド紙、シカゴ・トリビューン紙で
フォトグラファーとして勤務。
1996年ボストン報道写真協会
フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー受賞
1999年度、2000年度ニュース部門第1位
2003年AP通信メンバー、
フォト・オブ・ザ・イヤー受賞。
2009年、インド・ムンバイに拠点を移し、
フリーランスに。
南ア、アフガニスタン、ハイチ、イラク、リベリア、ソマリアなど紛争地を取材。
著書に「ぼくの見た戦争_2003年イラク」
「戦争が終わっても_僕の出会ったリベリアの子供たち」(共にポプラ社)、
「Frame of Life (フレームス・オブ・ライフ)」(長崎出版)


私が 高橋邦典を 初めて知ったのは 2002年TBSテレビ 情熱大陸で。

「この人すごいね〜 いいね〜!」って 娘の佳奈と 話してたら、
後日 母が 仙台の針生本家の息子がカメラマンで 情熱大陸に出たんだって、と。 

え? あの高橋邦典って うちの親戚だったの?!! 
と ビックリ仰天しました!

ちょうど 2002年に 母の発案で 長崎で響写真館をやっていた
祖父井手伝次郎の写真を 東京都写真美術館に寄贈し 
2004年には 佳奈が 東京都写真美術館で 学芸員実習をしたので
なんだか 写真家の血筋モードが 親子で全開の頃だったので、(笑)

若き報道カメラマンで親戚 の出現!は、
キャア〜〜♪って 心躍る my BIG NEWS でした。
(ご本人は関係ないし 知らないけどね。笑)

今回 掲載許可で 初めてコンタクト取ったのですが (まだ会ったことはない)
高橋クンも 遠い親戚の COMING OUTに びっくりしていました。(笑)

高橋くんのいとこで もう1人の 本家の孫娘は 
オーストラリア在住 絵本作家 加藤チャコさんです。 
父の 納骨には チャコさんも オーストラリアから 来てくれました。
加藤チャコは パートナーの渡辺鉄太くんと 福音館などから たくさん絵本を出しているので
そのうち 紹介しますね。

関係がよくわからないので、私のおば文子さん(父の妹)や 
オーストラリアのチャコ、チャコのお母さん、高橋くんのお母さん4人に
突撃電話調査をしました。

私の祖父 針生徳治郎と 本家の針生寅治郎さんが いとこ同士だそうで、
私の父一郎と 本家の高橋くんの4人の子どもたち(高橋くんのお母さんたち)は
ハトコになるようです。
つまり私と 邦典くん、チャコさんは ハトコの子ども同士。 デス。
そういうのなんて言うのかな? 
(三従兄弟(みいとこ)とか 其又従兄弟(そのまたいとこ)なんて 言い方も あるらしい。)
まあ ともかく 地震のおかげで これまで話したこともない お母様たちとも
初めてお話して なつかしい仙台河原町の話に 花が咲きました。

私は子どもの頃 毎年夏休み 父の実家 仙台の祖父母の家に行っていました。 
仙台味噌屋だった針生醤油店のお隣の本家に ピアノを借りに行き 
練習させてもらっていました。
だから 本家は私にとっても 馴染みが深く、
ガラガラと ガラス戸を開けて入ると 左に流しがある勝手口が 目に浮かびます。
その家で、まだ結婚前の高橋くんのお母様に会っていたのかもしれません。
今回 ピアノの持ち主のことも初めて聞いたので また別の機会に 紹介しますね。

チャコさんや 邦典くんと私は10才近く 離れているので 
一緒に遊んだ記憶はありません。

チャコさんも 邦典くんも 仙台河原町の家がともかく大好きな場所で 休みはいつも河原町。
「住んだのは1歳まで(だと思う)ですが、高校生くらいまでずっと通っていました。
私の心のふるさとです。」と 言っていました。

仙台の祖父母の家を 自分の故郷みたいに思っているところは 
私と まるで同じだな〜と 親近感沸きました。

河原町 針生醤油店は 広い市電通りから 七十七銀行の所で 小路に入って
大井時計店や 白松が最中 ビタ酵素(ヤクルトみたいな栄養ドリンク)の店が並ぶ 
道幅の広い 小路にありました。 敷地の中に 石の蔵が並び 奥の味噌工場から
トロッコで 表の店に運び出す。 
あの大豆を煮る匂いの中で トロッコに乗って遊ぶのが ほんとに好きでした。
いつか 仙台河原町河原乞食第2世代(失礼 笑)で 集まって お話したいものです。 
血よりも濃い地縁 あったりして。

あ スミマセン どんどんミウチな話に タイムスリップしてしまいました。
高橋邦典の 写真の話です! 写真見てください!

高橋くんは 偶然にも 今年の2月に NHKディープピープルで 戦場カメラマン
宮嶋茂樹さん 渡辺陽一さんと 鼎談していたようです。
高橋邦典の 自伝的エッセイも 2月に発行されたそうです!
(本人は言ってなかったけど 勝手に宣伝しちゃおう)右側 アマゾンからも 買えます。




過酷な戦場を たくさん歩いてきた 高橋くんも
自分の大好きな故郷 宮城の 景色に 絶句しているのが 伝わります。

Massive earthquake and tunami hit Japan, my home country
 http://www.kunitakahashi.com/blog/2011/04/02/massive-earthquake-and-tunami-hit-japan-my-home-country/








附記1
仙台太白区門前町の 弟の家も 昨日1ヶ月ぶりに! ガスが来て
お風呂に入れたそうです。 長かった〜。 余震が まだまだ怖いけど。
(高橋くんのご両親も 今は ご近所に住んでいらして びっくり)

附記2
昨日 この記事と差し替えた 高円寺の反原発デモ 1万5000人以上参加。
YOUtubeで 高円寺・反原発デモで 検索すると 画像が色々投稿されています。

附記3
NHKディープ・ピープル 再放送 4/17 午前02:25〜02:55に
「戦場カメラマン」渡部陽一さんと「不肖」宮嶋茂樹さんとの対談です。



附記4(4/20)
朝日新聞出版AERA臨時増刊号「東日本大震災 レンズが震えた」明日発売。高橋くんも寄稿しています。 ぜひ 見てください。(高橋邦典 ツイッターより)

附記5(4/20)
今日4/20夜8時50分過ぎに FMラジオJ-Wave のJam the world という番組で、震災の取材について高橋邦典少し話します。







| おばんのゴリ押し 本 | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) |

『ふたりのイーダ』 松谷みよ子

新木小学校で 朝自習の15分に 子どもたちに 本を読む ボランティアも もう10年以上続けているが
今年は2学期から 6年生に 松谷みよ子『ふたりのイーダ』を読んでいる。


子どもの本とはいえ、単行本で厚さ2、5センチ、210ページあるので、
飛ばし飛ばし 要所を読んでいくしかない。

6年生の本読みは 隔週で、3クラス巡回なので、
続きものを読む時は、前の回から1ヶ月間が空いてしまう。
子どもたちは 前回のストーリーを覚えているだろうか。

犬の散歩で 下校中の 男子数人と すれ違った時、
「あ ふたりのイーダのおばちゃんだ!」と
話しているのが聞こえて すごく嬉しかった♪

何年か前に読んだ時は さわりだけの紹介になったが、
今回は どうしても最後まで 読みたい。
3学期は 3クラス1巡と あと残り1回しかないので、
6年生の先生に お願い(ゴリ押し)して、 
最後の1回は 音楽室に移動して 3クラス合同で、読ませてもらうことにした。
それが 今朝 3月10日だ。







絵本ではないので 司修さんのさし絵を 大きく拡大して、
他のクラス担当のお母さんに 絵のめくりを 手伝ってもらって、
紙芝居のようにして 読んだ。 

「イナイ イナイ ドコニモイナイ」「イーダハキットカエッテクル」
帰ってこない 小さなイーダを 待ち続けて いつか歩き出してしまった
木彫りのイスに 出逢った 小学4年生の直樹。
何を言っても「イーダ!」と 言うことをきかないから イーダちゃんと呼んでる 
2才11ヶ月の妹 ゆう子。
その ゆう子を 「イーダガ カエッテキタ!」と 喜ぶ椅子。

「ゆう子は ぼくの妹だ! お母さんが出張の間だけ おじいちゃんの家に預けられているだけだ!
君が待っているイーダは 別の子だ!」と 直樹は 椅子に言うものの、  
ゆう子は まるで この空き家に 昔から住んでいたみたいに 
「ただいま〜」と上がって お椀を出して おままごとをしたり、
平気で 椅子に乗って お馬みたいに きゃっきゃ 跳ね回って 遊んでいる。
 
今日は 近所の りつ子お姉さんが カレンダー2605年 ○月6日 の謎を解いたところから 読み始めて 
広島のとうろう流しから 一気に イーダの謎へ。

まさか こんな結末だとは!と 先生方も びっくり。

ずいぶん はしょったけど やはり15分では 納まらず、 15分も延長してしまった。
(先生 授業に食い込んで ごめんなさい)
でも 謎が謎を呼ぶ ミステリーのような展開に 子どもたちは 食い入るように聞いてくれた。


最後に この絵本の
ピカっ ド〜ンの直後の 絵を
数枚 紹介した。



 『絵で読む広島の原爆』

 那須正幹 文 西村繁男 絵
 福音館



私の母も 長崎で 原爆の爆心地にあった工場で 働いていたが、
前の日に 足におできができて 疎開先に帰ったから 助かったことを話して、
右の絵本に出ていた 三菱兵器工場の写真と 私のおじが撮った 2年後の爆心地の写真を見て
もらった。  

『娘よ、ここが長崎です』  筒井茅乃 作 松岡政春 保田孝写真 くもん出版
                       
そしたら お手伝いをしてくれてた お母さんが(70代?)
自分が 熊本で小学生だったとき、長崎で被爆した子が2人 熊本に疎開してきて
髪の毛を 櫛でとかしたら 毛がごっそり抜けて、歯ぐきから血が出て
しばらくして 死んでしまって とても悲しかったことを 突然思い出して 話してくれました。

来週 卒業式を 迎える6年生に 贈る物語としては つらい話だが、
春休みにでも 自分で 読んでくれたら 嬉しい。

6年間 本を読んでくれた お礼にと 6年生全員で 卒業式に歌う 『巣立ちの歌』を 歌ってくれた。
合唱好きの 私は ひさびさに聞く 小学生のハーモニーに 胸がいっぱいになった。

6年生のみなさん、すばらしい歌声を ありがとう。 卒業おめでとう!
中学に行っても たくさんの物語と いい歌に 出逢ってくださいね。
 (先生方 貴重な時間を 割いていただき ありがとうございました。)


下の3冊の絵本も 紹介した。 大人の方も ぜひ 再読してください。

丸木俊 『ひろしまのピカ』 小峰書店                                                                                                                         
 『ピカドン』 丸木位里 俊 英・西訳付        

大道あや 『ヒロシマに原爆がおとされたとき』 編集協力 赤木
かん子 ポプラ社
 丸木位里の妹あやさんは60才で初めて絵筆を持つが
 原爆のことは 「とうてい描く気にならん」と言っていたが
 NHKのドキュメンタリーの撮影中に 描いたという。 

上の3冊は 埼玉県東松山市 原爆の図丸木美術館 HP↓ ショップから 買えます。
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/index.htm

丸木美術館には、何枚もの 大きな屏風に描かれた 原爆の図が 展示されているので
いつか 家族で 見に行ってくださいねと 6年生にも お話しました。

ふたりのイーダ 前の紹介記事  http://kankarakan.jugem.jp/?eid=457


| おばんのゴリ押し 本 | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) |

『海片』 山口保写真集 &写真展

ねもとパーティ たまちゃんのお父さん 山口保さんの 写真集が 新宿書房より 出版されました!

出版を 記念して 昨年秋から 各地で 写真展が開催されていますが、
今日から 新宿の placeMで 写真展です。 新宿御苑の前。 ぜひおでかけください。



placeM http://www.placem.com/map.html

placeM  http://www.placem.com/schedule/2011/20110117/110117.html



ねもとパーティ 初代白井ぐみが 今のメンバーぐらいの小さい頃 
毎年 房総半島 九十九里浜 東浪見駅から ちょっと入った
たまちゃんのお母さん和代さんの生家を お借りして キャンプをやっていました。

谷津田の奥にある 昔ながらの 茅葺きトタンばりの家。

その物置を、アトリエ・現像室に改造して 保さんと 和代さんは 
学校勤務のお仕事のあいまに 房総半島の 海へ 撮影に出かけていたのです。

写真集の構想は 何年も前からあったので、
山口さんの希望で 針生一郎に写真を見てもらい 文章を寄せてもらいました。
父は 写真が気に入ったのか 『新日本文学』誌の表紙に 1年間 山口保さんの写真を お願いしました。

他に 上田昌文さんの紹介文も 載っています。
上田さんと 山口保さんの出逢い、養護学校の生徒たちのポートレートを撮った
山口さんの 前の写真集 『鏡』 について 上田昌文さんのブログで紹介されています。 
 
上田昌文さんのブログ http://pub.ne.jp/izumin/?entry_id=3266089
| おばんのゴリ押し 本 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) |

ピカッ

お勝手ネタで きのこ料理の記事を書いてあるのだが、
きのこって 写真が いまいち地味で・・・(きのこさんゴメン 笑)
なのと グチ入ってるので 新しい来訪者が多い この時期 どーかな〜〜
と アップをためらっている。(笑)

やっぱ 川フェチ♪で せいせいした 川の写真を。
小春日和の 埼玉東松山下唐子の 都幾川。

昔来た時 娘たちと アサコユウコたちと 川に入って じゃぶじゃぶ 遊んだな〜。



 ここは 原爆の図 丸木美術館。 丸木位里さん俊さんの アトリエからの 眺め。




今日は 丸木美術館の 貸しスペースで 開催中の 平川恒太くんの 個展の
トークショーに chim↑pomの 卯城竜太くんが出るから 
どうしても会いたくて 会いに行った。
(しかも 初めて会ったのに 来年の ねもパーキャンプに来てくださいと 頼んできた。笑)

最近どーしても 会いたい若者に会いに行って 体温5度くらいアップしている。
免疫力アップのためには 体温あげることがよいので 
これが 私の 健康法かも♪ (なんちゃって ただの迷惑な ストーカーおばさんか)

まあ この昂奮を伝えると、もう一人の 若い男を出さなきゃいけなくなるので
長くなるから また別の機会にするが

カナが10月に 「お母さん、この本読んで」と 持ってきた 青い本のせいで
私は ピカっと 胸が 締め付けられるほど やられちまったのだ。

みなさん、ぜひ この本を読んでください。 


 
 


| おばんのゴリ押し 本 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) |

『やっぱりおおかみ』 『青い目のこねこ』 『みどりいろのたね』 

小学校の 朝の本読みで 2学期に 4年生に読んでた ハブ・シリーズ。
お待たせしました!(って 誰も待ってないだろうけど 予告してたので) 3冊紹介します。



ひとりぼっちのおおかみが なかまをさがして まいにち うろついています。

なかまが ほしいな
でも うさぎなんか ごめんだ

 みんな なかまが いるから いいな
 すごく にぎやかで たのしそうだ




おれに にたこは いないんだ


佐々木マキの 絵本は どれも好きですが、
 「やっぱりおおかみ」 と 「あおい目のこねこ」は
長男が 生まれた時、 取手の 高野テューターから お祝いに いただいたものでした。

小さい息子は 「け!」 だけが お気に入りだったけど、
大きい息子(別名 夫)は この絵本 絶賛でした。  

小さい息子も もうすぐ30。 おおかみの 悲哀が わかってきたかな・・・・・?
高野テューターに 生まれた時から 先を 読まれてましたね。

別に 墓場で 寝なくても、幽霊たちと 友だちな気分は よくわかりますよね。
古典や 文学の中では 話し相手が たくさん いるものです。 



ねずみの国を さがして 旅に 出た 青い目の こねこ。
青い目は めずらしいので みんなに いじめられますが・・・

好きなのは 5のまき。 (3の巻 4の巻 って このまきが 子どもたちに 受ける)





おもしろいことをしてみよう。
なんにもなくても 
げんきで いなくちゃいけないもの

って 

あおい目の こねこは
何を したと 思いますか?


3冊に 共通しているのは、
へんなやつ だってこと。  
 





へんなやつだと! へんなやつは どっちだい!

って 土の中で エンドウ豆の 種に 切り返してる
へんな やつは 実はなんだと 思いますか?

この本は ほんとに 愉快。 
いつも 小学校の周りの畑に さやえんどうのしげる
1学期に 読みます。                    (絵本は いずれも 福音館発行)

ちょっと へんだと すぐ仲間はずれに されちゃう 構図。 
絵本は 的確。 たぶん 絵本作家たちも 辛酸なめてきたから?(笑)

へんなやつは どっちだい!

ものがたりは へんなやつが ハブ(仲間はずれ)にされるところから 始まるんだよ・・・

がんばれ!へんなやつ!
             

| おばんのゴリ押し 本 | 07:03 | comments(4) | trackbacks(0) |

ハイチ友の会の絵本 『げんきのもと』 『手をあらおう』

マグニチュード7.0の 大地震で 大変な被害になっている ハイチに 何か支援ができないかと
友人の土本亜理子さんから 山梨の医師小澤幸子さんが 立ち上げた ハイチ友の会が
救援募金を 始めたと 16日にメールをもらいました。


ハイチ友の会代表の小澤幸子です。
報道等ですでにご存知と思われますが、
ハイチで現地時間1月12日夕にマグニチュード7.0の地震が発生しました。
全人口の三割にも達する、300万人もの被災者数の推計を国際赤十字は発表しています。

現地の通信網は壊滅状態で、日本時間の13日朝から関係者に電話 連絡を試みていますが、
固定電話、携帯電話ともに不通で、現地関係者の安否が気遣われて おります。
対策本部を置くべき政府も甚大な被害を被っており、
ライフラインの復旧には数日〜数週間を要すのではないかと思います。

マスメディアの発表している震源は、
私たちが来年植林支援を展開しようと計画していた、レオガン市オランジエ地区から近く、
里親支援を約10年つづけてきた南側の海岸沿いの町ベネも遠くなく、
顔が思い浮かぶ人たちが多数いる地域の被災に胸が締め付けられる ようです。
 
昨日からホームページへのアクセス数や問い合わせも増えており、
私たちハイチ友の会は緊急支援を専門とする団体ではありませんが、
この未曾有の天災を前に支援の手を差し伸べないわけにはいかない と考えています。

ハイチの被災者を思う方々の気持ちの受け皿が必要だと痛感し、
代表の小澤の責任において、募金の受付を開始したいと考えています。
 
ハイチ大震災への募金(義援金)の振込先
 郵便振替口座 00130−4−14940 ハイチ友の会
通信欄に必ず「震災支援のため」と一言お書き添えください。
  

集まった義援金は被害状況が明らかになるまでは当会でプールし、
事務局内で協議の上、確実に現地の被災者のために使われる方法を 検討したいと思います。
 義援金の使い方は当会ホームページにて随時ご報告いたします。

 どうかどうか、どうか一人でも多くの人が救われますように。
そしてまたこれまでも何度も、何度も苦難を乗り越えてきたように、
ハイチの人たちがまた復興に立ち上がる力を取り戻せますように。 よろしくお願いいたします。
                                          ハイチ友の会 小澤幸子 

ハイチ友の会は、1996年から、西半球最貧国というハイチに
農村支援、植林、奨学金、里親制度、学校環境整備などの支援を続けてきました。
こんなことで ハイチが 有名になるなんて と 小澤幸子さんは ブログに書いています。  

絵本も出していたので、さっそく取り寄せて
先週は 『おふろだいすき』と 差し替えて 小学校で 2年生に 読んできました。



みんな 地震で 大変なことになってる 国のニュース 聞いたことある?
「ある!」「ある!」

どこの国か 知ってる?
「・・・・」「ええと ええと・・・」

ハイチって 国で 地球の 裏側にあるんだけど、
どんな国か 私もよく知らないんだ。
だから この絵本を 読んでみようね。

『げんきのもと』 は、大きくなって なりたいものになるには 「げんきのもと」が必要だよと
友だちに言われた ヘンリーが 「げんきのもと」ってなんなのか たずねてまわるお話。
北海道の絵描き人 すごうえりなさんの作品。

ハイチについての 紹介も 小さく載っているので 子どもたちに 読みました。

失業率70パーセント。
小学校に通う子どもは2人に1人。
平均寿命 男性51才 女性52才。
幼児死亡率 1000人に120人。
国民の80パーセントが 電気を使えない。

えええええ?
子どもたちは びっくりして 聞いています。

貧しさのために こどもたちは 病気になったり 搾取されたりする。 
ハイチ友の会では 紙芝居で 学校や病院、孤児院を回り、
衛生上、生活上の 知識を 教える活動を しているそうです。

この絵本は 2008年 国際コミュニケーション基金の支援を得て 
ハイチの会が開催した紙芝居コンテストの 入賞作品を 
さらに多くの人に普及させるために 絵本に したものだそうです。
2つの 作品が 1冊にまとまっています。

『手をあらおう』 は、岡山県の高校生 川原由衣さん、丸山寛世さんの作品。
病気を予防するための 手洗いの 大切さを 書いています。
 




絵本の収益は ハイチの子どもたちに 絵本を贈る活動の、資金に寄付されます。
HPから 注文できます。

絵本注文 → http://friendsofhaiti.home.mindspring.com/j_display/htbuy.html
会の活動 →  http://friendsofhaiti.home.mindspring.com/j_new/index.html

代表の 小澤幸子さんは、日赤派遣医師団のメンバーとして、
今日 ハイチへ 発ちます。

アリコさんに 教わるまで 会のことも知りませんでしたが、
地道な 支援活動と 緊急事態に対する フットワークの軽さに 頭がさがります。
地震の 義援金と共に 少しでも 応援できたらと 思います。

地震救援のブログは こちら →  http://haititomonokai.blogspot.com/
| おばんのゴリ押し 本 | 09:00 | comments(4) | trackbacks(0) |

03
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
Profile
New entries
Archives
Categories
Recent comment
Recent trackback
2007年3月からのアクセス
無料WEBツール広告
長崎 幻の響写真館 井手傳次郎と八人兄妹物語
古谷田奈月 『リリース』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4334911285/ref=as_li_tl?ie=UTF8&tag=kankarakan073-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4334911285&linkId=2098c47a9d1072b98a8256c8979ceadb
古谷田奈月 『ジュンのための6つの小曲』

鈴木道子
Sweet & Bitter
Mobile
qrcode
Links
Others
無料ブログ作成サービス JUGEM