「お母さん 警察手帳見せてもらった?」 ・・・・・・・そういえば、見せてもらわなかった!!
「そういう時は せめて 名刺もらうんだよ。」・・・・なるほどね。 無防備にもほどがあるってか。
後で 娘2人に 突き上げられた。
そういえば、つい先日も 夜 ピンポーンって 若い男の人が玄関に来て
「ちょっと来てください」って外に誘い出されて、
「お宅のドブ 放射線量が 高いですよ」って カウンター見せられた。、
「お母さん、無防備に ついて行っちゃ 危ないよ〜。 どんな人か わからないでしょ!」 って 娘に叱られたばかり。
放射線量高いって 東電に言っておくれよ。 自己責任か? こっちは 被害者だぜ。
物騒な 世の中になってきた。 基本 みんないい人って思ってる ノンキなおばさんは
いったい誰を信じればよいのだろう。
11月1日
「○○警察のものですが・・・」 と 若い男が2人 我が家の玄関にやって来た。
「自転車 盗難届け出されましたよね。」
「はい」
「自転車 見つかったんですよ。」
「わぁ 見つかったんですか。よかった〜〜!」
「最初に盗んだ人が 乗り捨ててあったのを 別な男が 自分のものにして 持ってたのをつかまえたのです。」
「まあ、 ありがとうございます!」
「自転車の盗難ってそういうケースが多いんです。」
そうなんだ。
しかし、私のぼろチャリごときで この人たちは・・・・・
私服の刑事か?
でも確かに この前 両津似のおまわりさんが 長い時間かけて書いてた 私の盗難届らしきものを 見ながら聞いてたし、
盗難届け出すと 全国手配になるって おまわりさん言ってたから、さっそく 私服刑事が来たのかと 私は思った。
しかも ちょうどうちの息子と同じくらいか もっと若いイケメンのさわやかな お兄さん2人でぇ ♪
こっちの盗難届けに対応して 親切に動いてくれてるんだから 疑うのも 悪いかな〜〜と思って・・・・
(こうやって オバサンはオレオレ詐欺に騙されるのかも。 オバサンは 息子と同じくらいの若者に弱い。)
「で、その男が 今 駐車場の車にいるんですが、
おたくの前を歩かせたらこの男だって 確認できますか?」
え? ええ〜 でもそれ ちょっとコワイなぁ・・・・その人に後で恨まれたらイヤだしぃ・・・・
畑の柵ごしに 自転車で 通り過ぎるのを 何気なく見てただけだから・・・
「じゃあ この男ですか?」若いイケメンくんが デジカメの写真を見せた。
「あ そうかも。」
「じゃあ、15枚写真を並べた中で、この男だって限定できますか?」
え? ええ〜〜 ちょ ちょっと待って。
ユージュアル サスペクツ? ・・・・・・・
何か別の事件で 追ってた犯人なのか??
刺激のない 田舎のおばさんは ドキドキしてきた。
「じゃあ、後で 調書取りたいんで 夕方お宅に1時間くらい お邪魔してもいいですか?」
え? ええ〜〜 今日に限って ダンナが遅いし いくらさわやかなイケメンくんでも
ほんとに この人たち ケイサツなんだろうか・・・・ (ここで初めて不安になる)
家の中に上げて 居座られても 困るし、 第一 オババさまに なんて言えばいいんだ?
「調書なら この前 書きましたよ。」
「あれじゃ ちょっと 足りないんです。 犯人を罰するのに 適切な ストーリーがないと・・」
え? ええ〜〜! ストーリーって・・・
「いや、私は自転車が見つかればいいんで 別に罰しなくていいです。」
「いや、反省してもらわないと。」
「もう反省したでしょう、きっと。」
クサイ。 なにか事件が隠されている。
「ちょっと これから 買い物に行かなきゃなんでぇ・・・」
「じゃあ 後で また携帯に電話します。」
私の携帯を知っているのか?!
あ、そうだ! 家電だと おババさまが出たら困るから 盗難届けに携帯番号書いた。(爆)
2人は去って行ったが、 念のため 駐車場まで こっそりついていくと
警察の車じゃない 普通のワゴンに乗り込んだ。 私服は、車も 私服か?
これじゃ 刑事だって 判定できないじゃないか・・・・
夕方 買い物していると 携帯に 警察から 電話かかってきた。
「今から 警察に 来られますか?」
え? え〜〜〜! 出頭すべし??
だって 母に 買い物って出てるから 遅くなると 心配するしぃ、
(最近 犬の散歩でも どこまで行ったんだって 時間計ってるから)
「買い物 一度家に置いて 来られませんか?」
え? えええ〜〜! 執拗な!
明日の午後なら と言って ともかく 今日は 許してもらった。
でもまあ 警察署に 彼らがいるなら 刑事と判定できる。
「じゃあ ちょっと電話でお聞きしますが 自転車が盗まれた時 あなたが見た 自転車で走り去る男は、
実は 横の道から 出てきた 別の男だったのでは ありませんか?」
え? ええ〜〜!!
って 私は 自転車盗まれた 被害者じゃなかったっけ?
なんか 取り調べを受ける 容疑者の気分だなぁ・・・
いや 絶対に 乗って行った男だ。
「あなたの盗難届けによると 5分くらいしてから あれ?と思って 見に行ったら 自転車がなくて
前を見たら 男が走り去るのが見えた。って 書いてあるんですが
大の男が5分も 自転車で走ったら かなり行くと思うんですよ。 もう いないのでは?」
た、 たしかに・・・・・
そう言われれば そうだ。 人間の記憶は いい加減なもんだ。5分ではなく1分なのかもしれない。
最初 自転車取られたのは 昼前って 書いたんだけど
携帯の発信記録を確認したら 11時35分には 娘たちに チャリぬすまれた〜って メールしてたから
チャリ盗られたのは 11時30分頃だった。
家に帰ると また警察から 電話。
「調書に訂正の判を 押してもらいたいので 今から お宅に伺います。」
え? どういうこと?
家に来たのは 白い制服の人。 駅前交番の 両津さんとは 違う。
「あなたの 目撃情報 40〜50才の 男 ってとこに 訂正印を 押してください。」
40〜50才っていうのは 確信はない。 だって男の年齢って わかんないしぃ〜〜
私は よくわからないまま 二重線を 引いた上に 判を押した。
でも・・・・私が 言ったことを 私がよくわからないまま 訂正して 判を 押すって どーゆうことだ?
いいのか?
これなら 書類改ざんなんて 軽くできるではないか。
「さっきも 刑事さんみたいな 私服の2人が来たんですけど」
制服の 人は 「そうですか。 それは 聞いてませんが。」
え? えええええ〜〜? 私は青ざめた。
じゃあ、さっきのイケメンの2人は何者?
その日は なんだか ありえないほど 次々 訪問者があった。
三谷幸喜に シチュエーションドラマにしてもらいたいほどだ。
ピンポーン なんと 先日の ガイガーカウンターくんまで 来た。
な なぜ このタイミング??
「お宅のドブ まだ 放射線量高いですよ。」 また言われた。
イラっとしてきた。
「自治会と市役所に頼みますから! 団地の方ですか?」
八つ当たりに近いが 急に高飛車になって 名前を聞くと 団地の人だとわかり ちょっとホッとする。
ご親切にありがとうございます。
放射線量って 自分で計りたいと思ってても 人に言われると けっこう困るもんだと わかる。
そして 夜の9時。 電話が鳴る。
「○○警察ですが 自転車が見つかりました。今から お届けに伺います。」
え? ええ〜〜! 今から?
「今日は 昼間 私服の刑事さんみたいな人も2人来て さっきは調書訂正してくれって来たんですよ。」
「それは聞いてませんが、私たちは 制服着てますから ご心配なく。」
え? ええ〜〜!
湾岸署ならともかく こんなカントリーな警察で ショカツと キャリアと ケイカンの連携悪すぎだろ!
事件は 現場で 起こってるんだぜ。
ピンポ〜ン
チャリは 無事だった。 おまけに 前の篭に 錆びた鎌まで 入ってる。 乱用されなくて よかった。
書類に判を。 一般庶民は 書類に弱い。 判をと言われれば すぐに判を押してしまう。
ああ、こうして 父も 数々の書類に騙されて判を押したのだと 今更 悟る。
「なに? どうしたの? なにかあったの?」
ちっ、まずい! なんでこのタイミングに!
トイレに立った おババさまと 夜の9時過ぎに 玄関にいる 制服の警官が 鉢合わせ。
「あ、じ、自転車なくなってたの、見つけてもらったの・・・・」
うう
隠蔽が バレた! (爆) 明日のおババさまの お説教は これだ・・・・ トホホ
(to be continued again)